ゲーミングノートやめました。インテル® Core™ Ultraプロセッサー搭載の「AI PC」乗り換えた理由
Microsoft(マイクロソフト)のAIとして昨年登場したCopilot。 チャット型の生成AIアシスタントをベースに、Windowsの機能やアプリに連携することでPCでのあらゆるエクスペリエンスを向上させてくれる機能です。 【全画像をみる】ゲーミングノートやめました。インテル® Core™ Ultraプロセッサー搭載の「AI PC」乗り換えた理由 そして今年になって登場したのが、「Copilot+ PC」という新たなWindowsのPCシリーズです。「Copilot+ PC」は、マイクロソフトのAI機能を最大限に実行できる性能を持っていると認定を受けたPCであり、その特徴から「AI PC」とも呼ばれます。 「Copilot+ PC」認定の最小条件は以下のとおりです。 ・AI処理性能:毎秒40兆回の高速演算処理性能のNPU(ニューラル処理装置)= 40TOPS ・プロセッサ:互換性のあるSoC ・メモリ:16GB以上のRAM ・ストレージ:256GB以上のSSD/UFS このように、プロセッサやメモリ、ストレージを含め、PCとしての性能が一定以上あるものであることが条件となっています。 つまり、AI PCと呼ばれるものは、PCとしての性能が高いものである、というわけですね。
ノートPCとしての性能の高さ
今回、個人的に初めてCopilot+ PC(AI PC)を体験しました。実際に触ったのは「HP OmniBook Ultra Flip 14」。インテル® Core™ Ultraプロセッサー(シリーズ2)を搭載。つまりAI演算能力に特化したNPU(Neural Processing Unit)を搭載した最新のAI PCです。 ちなみに、普段はミッドレンジのゲーミングノートPCを使っています。 基本的にPCで使うのは、ブラウジングや動画のストリーミング、そして画像や動画系のソフトウェアが多いです。ゲーミングノートPCはCPU・GPUの性能面でちょうどいいものだったわけです。 今回実際にAI PCに触れてみて、普段と同じように使ってみると、単純にPCとしての性能が高いことに気づきました。 たとえばFHDで動画を見ながらブラウジングをして、さらに悪癖ではありますがウィンドウやタブもガンガン開いてしまうタイプなのでそのようにしていましたが、かなり快適に使えました。 FHDで動画をストリーミング、ライブキャプション機能も使いつつ、ブラウザのウィンドウ3つにタブを10以上開いていましたが、CPU使用率はだいたい20~50%くらいで安定していました。加えて画像編集ソフトを使ったり、Copilotとのチャットのやりとりも時折使用していたのです。 このような状況でも基本的にはファンが回る音も、筐体が熱を持つこともなく稼働していました。 一般的なユーザーの多くが行なうであろうこうした作業環境でサクサクと使えたのが印象的です。 また、AI PCのひとつの特徴としてバッテリー性能があります。実際、通常使用であれば日中は持ちますし、上記のような稼働率高めの状態でも5時間はバッテリーが持ちました。なので出先で使用するには十二分に稼働できると思いましたね。 AI PCでは日常的な作業に加えてさらに負荷をかけた場合でも、ストレスフリーで使用できる点が魅力的です。通常のPCでは、使用中に温度上昇やファンの動作音、バッテリーの消耗などを気にする場面がありますが、AI PCではそれらの問題が気にならない点が非常に助かります。 もちろん、さらに高負荷な作業を行なった場合には状況が変わる可能性もありますが、多くのユーザーにとっては快適に使用できるデバイスだと思います。