大阪府・吉村知事が定例会見10月21日(全文2)年末年始が大きな波になる可能性が高い
感染者数が減少する理由をどう考えているのか
時事通信:時事通信の八木です。今回、緑信号が久々に点灯するというところまで、病床使用率ですとか、また感染者数も減少してきているかと思います。ただ、対策本部会議でも挙がっていましたが、なぜ府内の感染者数が減少傾向にあるのか、ちょっと明確には説明できないという中で、現在、東京の感染者数よりは府内の感染者数、減少傾向にありますが多いという状態が続いてるかと思います。このことに関して知事のお考えをお聞かせください。 吉村:まず、大阪府内においては、われわれは検査を徹底的にやっていこうというスタンスなので、検査数は非常に多く検査をしています。なので無症状の方も含めて、そこの陽性者を拾ってる部分もあるんだろうと思います。そしてもう1つ、メディアの方はよく東京と大阪の比較をされるんですけど、あんまり意味ないなと思うのが、ピークアウトの時期、ピークの時期がそれぞれ約2週間ほどずれてますんで、本当にいう意味で比較するんだったら2週間前の東京と2週間後の大阪を比較しないと、ピークアウトの時期が合致しませんからおかしいんじゃないかなと思うんですけど。別に僕も細かいこと特に言わないので別に言ってないんですけれども。なので、そんな東京と大阪の、この日、この時点の陽性者数を比較するっていうのはあんまり意味がないんじゃないかなというふうに思っています。 大事なのは、大阪府における感染者が減少傾向にあるのか増加傾向にあるのか、そこを非常に重視してます。僕は東京の数字見て特に注意してるのは、これはもうその日その日でメディアの皆さんが何人、どっちが多かったとかそういう視点ではなくて、非常にピークになる時期とピークアウトする時期が、確か1週間から2週間ずれてるんですけども、非常に、波の高さは違いますが重なってるんです。
観光業への支援開始はいつごろか
なので東京首都圏がずっと減少を続ければ、その減少する理由が、例えばこれはウイルス側のなんらかの事情にあるのであれば、大阪においてもその減少傾向っていうのは比較的続きやすいだろうと。だから少し先の指標をいってるんじゃないかというふうに見てますので、そういった意味で、東京・首都圏が増加傾向か減少傾向かという、その傾向は、僕は見てます。ただ、日々の数字は特に追い掛けてはいないです。 現実、大阪も今、この冒頭にはなかったかもしれませんが、ずっと大阪においては減少傾向がほぼ同じような割合で続いてるので、そういった意味では、東京がもし増加傾向になれば大阪も少し遅れて増加傾向になるだろうというふうに思ってます。ただ、そうならずに逆に大阪が先に増加するかも分かりません。これはなかなか予測できませんが、そういった意味で、何かこの日、瞬間の陽性者の数を、どちらも東京も大阪も減少傾向にある中で、ちょっと多い、ちょっと少ないとかっていうのを一生懸命言うマスコミのほうが、僕からしたらちょっとおかしいんじゃないのかなと、そう思ってます。 時事通信:もう1点。今回の対策本部会議などでは飲食店の時短が解除になりましたし、今回、実証実験も行われるということで、緩和の方向を進めているかと思いますが、知事は以前、観光業に関しても支援を行うということをおっしゃってました。ホテルを予約した場合に割引の適用ですとかクーポンの付与など行うとおっしゃってました。今回、飲食店の緩和の動きが進んでいる中で、観光業からも支援を期待する声、高まってくるかと思いますが、こちらの時期についてはいつごろを想定されていますでしょうか。 吉村:やはりもともと今、我慢需要があると思いますから、ここに全てをこうやって解除していくという話と、また税を使ってさらにこの接触、接触というか消費を喚起するっていうのは、まだもう一段上の、より安定した状況というのが必要だと思ってます。特にわれわれ大都市部においてはそうだろうと思います。人口も多いですし、非常に魅力のあるエリアなので、感染が落ち着けば我慢需要もこれはありますから、活性化してくるというふうに思います、感染が落ち着いてくればですね。 ただ、一方で、地方部においてはそもそも人口も少ないというのもあって、刺激策をやると。特に感染もそんなに増えにくいというところで、どんどん「Go To トラベル」なんかをやっていくのは、それはやっぱり地方と大都市部の特徴の差というのが僕はあるだろうと思ってます。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見10月21日 全文3に続く