<新型コロナ>大阪・松井市長「軽症・中等症については少し緩和、重症病床はひっ迫」
<新型コロナ>大阪・松井市長「さらに厳しい要請をお願いすることはないと思う」
大阪市の松井一郎市長は4日午前、大阪市役所で定例記者会見を行った。新型コロナウイルスの感染拡大について、松井市長は「大阪市としても引き続き感染拡大医療崩壊の防止に全力で取り組んでまいりますのでご理解ご協力をお願いします」と市民に対して呼びかけた。 【中継録画】大阪市の松井一郎市長が会見「世界に存在感を発揮する副首都大阪を確立していく」
「世界に存在感を発揮する副首都大阪を確立していく」
松井市長は会見冒頭で「昨年は新型コロナウイルス感染症が市民生活や大阪の経済に深刻な影響を与えた厳しい一年となりました」と振り返った。 そして「大阪の経済もコロナにより大きなダメージを受けていますが、昨年12月にはウイズコロナからポストコロナに向けこの危機を乗り越え、大阪の再生成長を実現するための新戦略を府市一体で策定しました。これを推進することにより『2025年の大阪・関西万博』の成功などにつなげ、日本の成長をけん引する東西2極の1極として世界に存在感を発揮する副首都大阪を確立していく」と今年の抱負を述べた。
軽症・中等症については少し緩和、重症病床はひっ迫
新型コロナウイルス対策については「医療崩壊を起こさないという形で大阪府が司令塔となり我々はそれを下支えしながら実行してきた」とし、大阪府の吉村洋文知事から医療非常事態宣言が出たことにより「ゆるやかですが、陽性者数は減少の傾向にあります」と続けた。 大阪市ではこの状況をしっかり継続しながら、医療従事者の負担を軽減するため、患者数を抑えていく対策を講じていくために病床の確保についても新たに要請。 松井市長は「大阪市内では年末に軽症、中等症の病床34床の確保ができました。そういう状況の中、軽症、中等症については少し緩和できてきてるのかなと思っております」と現状を説明した。 ただ重症病床についてはひっ迫した状況が続いており「できるだけ基礎疾患のある高齢者の方々が感染しないような取り組みを市民のみなさんのご協力を得ながら継続していきたいと思います」と述べた。
時短要請「一挙にフルタイム」ということにはならないかもしれない
会見では報道陣から、今月11日まで大阪市全域を対象に、飲食店などに行っている「営業時間短縮」などの要請について、どのように判断するのかという質問があった。 それに対し松井市長は「飲食店のみなさんからはとにかく悲鳴が出ている。僕の身近な人たちも、もう廃業するか一旦は店を手放すかというそういうところに迫っています。今ゆるやかな減少傾向になってきてますんで『一挙にフルタイムやってくれ』ということにはならないかもしれないけれども、時短要請を少し延長するとかいう形で商売が成り立つ、そういうことも我々が考えていかなければならないと思っている」と考えを述べた。
感染症対策講じ運営されることに対し「さらに厳しい要請をお願いすることはない」
また、報道陣からの「例えば営業時間を1時間後ろ倒しにするなど行うということか」という質問もあった。 それに対しては「感染症対策とかを講じていただいたうえで、ある程度自由にご商売ができるようなことは我々が認めてというか、元々要請ですから答えられないという方に強制はできないんですが。感染症対策を講じて頂く中で、自らの商売を成り立つような形で運営されることに対して、我々がさらに厳しい要請をお願いすることはないと思います」と答えていた。