秋篠宮さま58歳に 佳子さま別居公表に遅れ「意見集約に時間かかった」(会見全文)
秋篠宮さま58歳に 記者会見(映像提供:宮内庁)
秋篠宮さまが11月30日に58歳の誕生日を迎えられた。これに先立って行われた記者会見の全文は以下の通り。 【動画】秋篠宮さま58歳に 記者会見(映像提供:宮内庁) ◇ ◇
佳子さまが分室で生活されることになった経緯は
幹事社:宮内記者会幹事社よりTBSヨネダがご挨拶申し上げます。本日はこのような時間をいただき、誠にありがとうございます。秋篠宮皇嗣殿下におかれましては、まもなく58歳のお誕生日をお迎えになることをお喜び申し上げます。本日は、殿下の率直なお考えをお聞きしたいと存じ上げます。よろしくお願いいたします。 秋篠宮殿下:よろしくお願いいたします。 幹事社:それでは質問に入らせていただきます。1問目になります。お住まいについてお伺いいたします。秋篠宮邸の改修にあたり、ご家族で相談をされ、宮邸改修後も佳子さまが分室で生活をされることになった経緯や、当初の計画からの変更点について、公表されなかった理由をお聞かせください。 宮邸の改修費用をはじめ、佳子さまが分室にお住まいの事実を公表するまでの経緯やタイミング、説明内容をめぐっては国民の間でも様々な意見がありますが、殿下のお考えをお聞かせください。国民の理解を得るためには、どのような対応が必要だとお考えでしょうか。
三つの区分けが明確ではなかった
秋篠宮殿下:今、ご質問にあった私たちの住まいについてですけれども、まずお話をしておくのがいいかなと思うのは、住まいというと住んでいる場所、つまり居住区になります。で、今回の改修というのはその住まいの部分と、それから来客の応対をしたり、それから私たちが様々な打ち合わせをしたりする場所。これを皇室部分というふうに呼んでいます。そして、広義ではその2つを秋篠宮邸というふうに言えると思います。それにプラスして、役所の一組織である皇嗣職、それが加わった改修でありました。 それの新築部分、もしくは増築部分というのは、最も大きかったのがそのお役所の部分、皇嗣職の部分で、これが66%でしたかな? そして、それから今度は皇室部分、これはもう50年間、元の秩父宮邸ですけれども50年間にわたって行われてこなくてかなり老朽化した部分がありました。で、かなり引き伸ばしていたのですけれども、それもどうしてもせざるを得ないということで行ったものと、そこにこちらが主として公的なものに関わる仕事をする場所というもの、それが大体30%弱ですね、29%になるかな? そして住まい、今のお話だと住まいについて面積としては5%ほどの増築をしたわけです。今いろいろと話題になっていること、それはそれら全てが一緒にしていることが大きいように思います。そして、また一方で、今まで発表されてきたことに、その三つの区分けというものがどうも明確ではなかった、説明が不十分だったというふうに私は思っています。そのことを理解していただきたいと考えます。 また、公表しなかったこと? 幹事社:はい、ご家族での相談や、佳子さまが分室で生活をされることになった経緯を……。 秋篠宮殿下:はい、これは当初、改修工事が始まるときに、なんて言いますか、私と妻もそうでしたし、それから娘たちも両方とも最初から改修した後のところに、当時は長女と次女2人ですけれども、部屋を設けないという考えを持っていました。 それは、理由としては、いずれはこの家から出ていくであろう、まあ実際に1人はもうその前に結婚しているわけですけれども、娘たちの部屋をそこに用意すること自体がある意味無駄になる、という考えからです。で、そのことを両方、つまり私たちも持っていましたし娘たちも持っていましたので、話し合いというかある意味その認識を確認したということで、非常にすんなりと決まったことでありました。