皇室バッシング報道への対応「引き続き検討」秋篠宮さま57歳に(会見全文)
秋篠宮さまが11月30日に57歳の誕生日を迎えられた。これに先立って行われた記者会見の全文は以下の通り。 【動画】秋篠宮さま57歳に 眞子さんの近況「お話を控えることにいたします」(映像提供:宮内庁) ◇ ◇
正確な情報もあればそうでない情報も
幹事社:宮内記者会の幹事を務めておりますフジテレビのタカザワと申します。本日はお忙しい中、このような機会をいただき誠にありがとうございます。秋篠宮殿下におかれましては、まもなく57歳の誕生日をお迎えになりますこと、宮内記者会一同、およろこび申し上げます。本日は率直なお考えをお聞かせいただければと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 秋篠宮さま:よろしくお願いいたします。 幹事社:それでは、質問に入らせていただきます。殿下は昨年の記者会見で、皇室に対するバッシングや誹謗中傷ととれる報道などに対し、反論する場合の基準作りの必要性に言及されました。一方、宮内庁は来年度から情報発信強化のため新しく人員を確保し、海外王室でも活用例のあるSNSを使うことも検討しています。皇室の情報発信についての殿下のお考えや、現在も一部で続くバッシングなどへの対応について、宮内庁と話し合っている事柄がありましたらお教えください。 秋篠宮さま:今、様々な情報が世の中にあふれていると私は思います。皇室についてのいろいろな事柄もその中に含まれており、正確な情報もあればそうでない情報もあって、非常に多様なものが流れていると思うんですね。そういう中にあって、やはり皇室の情報発信というのも正確な情報を、なんて言いましょうかね、タイムリーに出していくということが必要であるとともに、どこにそういう、その最もきちんとしたというか、正確な情報がどこにあるのかということがわかることも大事なことだと思っています。
海外の多くの王室はウェブサイトとSNSを活用
宮内庁がSNSなどを使って広報の強化をするという報道もありましたけれども、今、海外の多くの王室はウェブサイトとSNSを組み合わせて使っていると思います。どうでしょうね、こういうたとえが適当かどうかは分かりませんけれども、ある意味ウェブサイトには必要な情報のすべてが書かれていて、それでSNSの方には短いけれども非常に大事な情報が出ている。そして今、いろいろなことを知るために調べる時というのは、多くがおそらくスマホ、スマートフォンを使って調べる時代になっています。そうすると、そのSNSにたどり着いて、そこである情報を知って、さらにくわしく知りたい人は本体であるウェブサイトの方を見る。何て言うか、惑星があって、惑星にたくさんの情報があって、そしてその周りにある衛星の方に、その何て言うんでしょうね、短くはあるけれども非常に大事な情報が載っているっていう、そのそういうなんていうか関係性なんではないかなというふうに思っています。それがあの、私もくわしくは承知していませんけれども、そういう構造をおそらく宮内庁も考えているんではないかなと思います。 そして、もう1つの話のあったバッシング記事などについてでありますけれども、私は去年のこの場で、それについての何かもし反論をするんであれば、それについての基準を作る必要があるのではないか、というお話をいたしました。その後に宮内庁の関係者とも話をしたりしました。意見としては、何らかの基準を満たした場合に反論する必要があるだろう、という人もいれば、一切そういうことはしない方がいいだろう、ということを言う人もいました。実際に、私もある記事をサンプルにして、その記事の中にどれぐらい事実と異なることが書かれているかというのを、自分でやってみました。というのは、事実か事実誤認かというのは、当事者でないと分からないことが多々あるからですね。そうすると、かなりの、やはり労力を費やさないといけないことがよくわかりました。 そのようなことから、なかなかこの基準を作って、何かそれに対して意見を言うということはですね、なかなか難しいなと思っておりますし、これは引き続き検討していく課題なのかなというふうに思っております。 だいたい、今ので質問に答えてましたでしょうか。