【ビジネスの極意】「コンフリクト」とは? |意見の対立の原因や組織に及ぼす影響、マネジメントのコツを解説
「コンフリクト」という言葉を聞いたことがありますか? マネジメント課題解決のためのメディアプラットホーム「識学総研」で、「コンフリクト」について正しく理解し、知見を得ましょう。 * * *
コンフリクトとは?
コンフリクト(Conflict)とは、直訳すると「対立」「衝突」「抵触」の意味です。ビジネスにおいては、異なる意見や要求などが衝突して緊張状態にあることを指します。 コンフリクトには、個人同士の意見の相違だけではなく、グループや組織の間での対立も含みます。さらに、企業とそのクライアントなど、社内と社外との間でもコンフリクトが生じることもあり、その影響度もさまざまです。 対立というと、ネガティブな意味に捉える人も多いかもしれませんが、コンフリクトにはポジティブな側面もあります。コンフリクトによって多様な意見や要求などを交換することができ、異なる視点で組織を見ることで斬新な発想が生まれるかもしれません。 社会の変化のスピードが早く価値観の多様化が顕著な現代では、コンフリクトを正しく理解しマネジメントすることが、企業を成長に導くと考えられています。
なぜコンフリクトが起こるのか?
コンクリフトが発生する主な要因には、条件の違い、認知の違い、感情の違いなどが挙げられます。コンフリクトがなぜ起こるのか原因を紐解いて、理解を深めましょう。 ◆条件の違いによる対立 おかれている立場や役割が違うと、目標や利害関係が異なり、コンフリクトが発生しやすくなります。 たとえば、上司と部下、営業と現場、自社と取引先などは、立場や求められる役割、重視しているポイント、優先事項などが異なるため、コンフリクトが生まれがちです。ビジネスでは立場の異なる相手と同じ目標に向かって進む必要があり、その際のアプローチの違いから、意見の対立は珍しいことではありません。 大切なのは対立が起きたときにどちらか一方の意見を押し通すのではなく、互いの意見を尊重し合って、双方が納得できる解決策や合意点を模索することです。 ◆認知の違いによる対立 立場の同じ従業員同士で同じ目的やビジョン、方針を持っていたとしても、個人の価値観や考え方はそれぞれ異なるので、認知の違いが生じてコンフリクトが起こることがあります。加えて、前提情報が異なると認識の統一ができずにコンフリクトが起こることも。 もし、コンフリクトが起きたら、お互いの異なる意見の根底にある価値観を理解することが大切です。互いの価値観の違いを踏まえて、何を重視すべきか話し合って、解決につなげましょう。 ◆感情による対立 コンフリクトのなかで解決しづらいのが、感情による対立です。感情は、仕事へのモチベーションや製品に対する愛着、費やした時間、仕事相手に対する印象などによって異なります。 感情の行き違いで発生したコンフリクトは誤解が解けると解決する場合もありますが、一度こじらせてしまっている場合には、慎重な対応が求められます。感情によるコンフリクトをこじらせてしまったら、コンフリクトマネジメントで早急に問題解決を行いましょう。