【ビジネスの極意】「コンフリクト」とは? |意見の対立の原因や組織に及ぼす影響、マネジメントのコツを解説
コンフリクトは組織にどんな悪影響を及ぼす?
コンフリクトには、良い側面と悪い側面があります。 従業員の視野を広げ組織の活性化につながるコンフリクトであれば良いのですが、場合によっては悪影響を及ぼす破壊的なコンフリクトが生じることも。 コンフリクトが組織に与える悪影響について解説します。 ◆目標達成を阻害する 悪い側面が際立つ破壊的なコンフリクトが起こると、組織の目標達成を阻害してしまうことがあります。特に「コンフリクトアントレプレナー」と呼ばれる、従業員同士の衝突や対立を意図的にあおる存在には注意が必要です。 コンフリクトアントレプレナーは、従業員の貴重な時間やエネルギー、信頼を奪って、あえて対立を生じさせて現実を歪めます。そして、周りの従業員は、本来なら目標達成のために費やされるはずのリソースを奪われ、目標達成が困難になってしまうのです。 コンフリクトアントレプレナーとは距離をおくのが最も良い方法ですが、難しい場合には専門家のアドバイスを取り入れることをおすすめします。 ◆従業員同士の不和が生まれる 建設的でない破壊的なコンフリクトが多発すると、従業員は疲弊してしまい、組織のなかに不和が生まれます。 従業員が互いに信頼し合っている関係性であれば良いのですが、チーム編成されたばかりだと、まだ関係性がきちんと構築されていない状態でしょう。そういった状況下での意見の対立は、相手への不信感や不快感に直結します。 従業員同士の不和は組織にとって致命的です。組織の崩壊を防ぐためにも、早急に対処する必要があるでしょう。 ◆コミュニケーションが非効率的になる 悪い側面を持つ破壊的なコンフリクトが多発していると、情報が正しく伝達されなかったり、歪んで伝わってしまったりする可能性があるため、無用なコミュニケーションが生まれる傾向にあります。 非効率的なコミュニケーションによって業務の効率が下がると、組織としては大きなダメージを受けてしまうでしょう。非効率的なコミュニケーションは、従業員のフラストレーションをためてしまう原因にもなります。