いまさら聞けないマイクロニードル美容 種類や効果を美容皮膚科医が解説
韓国発コスメとしても話題のマイクロニードルコスメ。最近、ちらほら目や耳にする言葉ですが、その意味をご存じですか? 美容皮膚科の施術であるマイクロニードル美容から来ている言葉です。そこで今回は、トレンドのマイクロニードルコスメへの理解を深めるために、マイクロニードル美容について、人気美容皮膚科医の横山歩依里医師に伺いました。 【画像】美容部員やエステティシャン 美容のプロの気になるシミ対策は? ◇ ◇ ◇
マイクロニードル美容って?
マイクロニードル美容とは、肌に微小な傷をつける(孔を開けるる)ことによって、「創傷治癒」という自然な治癒プロセスを刺激する施術や手法全般を意味します。施術の過程で、肌にあるコラーゲンやエラスチンの生成を促し、シワやたるみの改善や毛穴の縮小、肌のトーンやテクスチャ改善など、多岐にわたる効果が期待できます。 微小ですが、針を肌に刺す施術であるがゆえに、安全で衛生的な管理が求められる手法です。 施術後は高周波を当てて、肌をより早くリカバリーさせるようにします。また、ダウンタイムがあり、赤みや腫れが数日間続くことがありますが、通常は1週間程度で回復します。 施術後は、ガーゼなどで覆う必要はありません。クリニックの方針によって異なりますが、肌の水洗いや普段のスキンケアを行えるまでの期間は施術後6時間程度です。クレンジングや洗顔料、日焼け止めなどの使用は丸一日空けてから可能です。
マイクロニードル施術の種類
マイクロニードル施術としてポピュラーなのは、「ポテンツァ」と「ダーマペン」です。どちらもマイクロニードリングデバイスと呼ばれる機器の名称で、微小な針を備えています。麻酔クリームを塗り、施術中の痛みを軽減しながら行います。 ○ポテンツァ 1本から9本、16本、21本、25本、49本と多様なチップ(針)の本数のものがあり、最近は25本のものが人気です。特定の治療薬や美容液を、施術と同時に浸透させることに特化している場合が多くあります。多くの場合「PLLA(ポリ-L-乳酸(Poly-L-Lactic Acid))」という、コラーゲンの生成を促進するとされる薬剤を注入します。 ○ダーマペン ペンや注射器のような形状をしているのが特徴です。最新式のものは、16本のチップがついています。特徴は、針の長さや速度が自動的に調整されるところにあります。