2025年、専門家注目のタワマン3選 - 「晴海フラッグ SKY DUO」は転売市場でどう動くか
2025年に注目すべきタワーマンショントピックとしては、未竣工タワマンの動きと、引き渡し後間もない新築未入居、または新築後直ちに中古になっている物件の、セカンダリー(転売)マーケットでの動きです。今回は都心の、特に湾岸地域のタワーマンション市場を占う、3つの物件について解説していきます。 【画像】今年引き渡し予定の「晴海フラッグ SKY DUO」
■「広い部屋」「眺望の良い部屋」の価値がさらに高まる 現状、長引く金融緩和の結果として、キャッシュリッチ層、保有マンション転売利益確定層、年収がストレッチしているアッパー層が台頭しています。彼らはプレミアム物件に対する投資意欲が大きく、未竣工新築物件・引き渡し後間もない物件のエントリー情報を独自の感性とSNSからキャッチし、購入に動いています。 こうしたいわゆる"買える層"にとっては、新築物件の価格が引き渡し後すぐに1.5倍になるという「イージゲーム」の様相です。その結果、たとえ天井知らずの高値物件であろうとも、売れるロジックを形成しやすく、自己居住用物件としても暮らしやすい「広い部屋」「眺望の良い部屋」の需要が高まっているのです。 このトレンドは2025年も継続し、転売市場で有利に働くことは間違いありません。 とはいえ、これらがすべて購入し転売しても利益が出る物件であるとは限りません。バブルか、バブルではないか……物件価格の安定性は、賃料をベンチマークに考える必要があります。 ■2025年注目のタワーマンション ■パークタワー勝どき そのうえで、今年注目したいマンションの一つが、「駅直結一体再開発」と湾岸エリアの入り口という観点から、非連続な値動きを見せる「パークタワー勝どき」です。 築地市場跡地の再開発の影響も期待され、交通利便性や商業施設へのアクセスが望め、さらには月島の新築タワーマンションとの価格的な相互影響が想定されることを勘案すると、まさに抜群の立地。建築設計事務所 ホシノアーキテクツによるスタイリッシュなデザインも、勝どきのタワーマンション群にあって一際目を引くものとなっています。