2025年、専門家注目のタワマン3選 - 「晴海フラッグ SKY DUO」は転売市場でどう動くか
地権者住戸は2023年から引き渡しが始まっていましたが、実際に引き渡しが始まり物件が動き始めると、じわじわと安定的な値動きを見せ、物件価格は平米単価200万円からスタートして1.5倍の300万円までストレッチしています。 東京都の資料によると2027年度に竣工と言われている「パークタワー勝どきノース」(仮称)の価格の動き方が読めないが故に、自己居住・賃貸運用両方の「投資家」の気持ちを鷲掴みにしている案件です。 物件価格の安定性を占う「賃料」については、デベロッパーが保有・賃貸に出している456戸の賃貸用住戸の状況を鑑みると、決して悪くない価格で推移していますので、一定の評価ができるでしょう。 ただし、物件価格の上昇にキャッチアップする形で賃料が上がってこないと、「バブル」である可能性が否定できません。引き続き、賃料の動きが注目される物件です。 ■HARUMI FLAG SKY DUO 二つ目は、眺望と広さを望むアッパー層が、自己居住用使用を目的とした"割安物件"としてエントリーしている人気案件「HARUMI FLAG SKY DUO」です。 2025年予定の引き渡しを控え、賃料の動きが見えない中、運河の向こうの勝どきエリアと同じ値動きをするのか否か、HARUMI FLAG内の既存の板状マンションの動きとどこまで連動するのか、皆さんの想像力を掻き立てています。 2025年、湾岸タワーマンショントレンドを占う非常に重要な物件と言えるでしょう。
駅からの距離は様々な観点からネガティブになりうるのですが、バス便が充実している点や、その立地から商業施設「ららテラス HARUMI FLAG」の恩恵をダイレクトに享受できる点はポジティブです。 なお、別の記事でも記載させていただいていますが、HARUMI FLAGは現状夜も住戸の灯はついており、一部マスメディアが騒ぐような「廃墟」ではないのが実際です。 デザイン性については、様々な憶測・コメントもありますが、海をモチーフに広がりを見せるエントランスホール等、「今」のマンションのデザイン性を十分に備えており、遜色あるつくりではないと言えます。 「賃料」については、HARUMI FLAG内の近隣の既存の70㎡台のファミリータイプマンションが30万円程度の賃料で速やかに決まっていることを勘案すると、"弱い"とは言えない状況です。 数多く存在する眺望の引きがある部屋、プレミアム的な広さの部屋について、賃料にどれだけ上乗せできるか……2025年の引き渡し後、半年程度の賃貸付けの答え合わせが物件価格に対する安定性の観点からも重要です。 なお、プレミアム賃料価格が大きくつかなくとも、安定的に賃貸に出せていれば、自己居住用購入者の心理的安定性に資するため、セカンダリー(転売)マーケットで価格を伸ばしていくことができる可能性は高いと言えそうです。 ■THE TOYOMI TOWER コンクリート強度不足から一旦足踏みをしたものの、いざ売り出しを再開した際には、"WEBサービスがアクセス困難になった"との噂がある「THE TOYOMI TOWER」。結論、抽選については絞りつつ倍率調整を行ったとの話も耳にしますが、何はともあれ安定的に成約していることは間違いないのが実際です。2027年の引き渡しまでにマーケットがどのように動くのか、誰もが注目している物件です。