箱根駅伝の関東学生連合チームに入った栗原舜選手が在籍する明治学院大学、「良い意味で縛られないチーム」の練習をM高史が体感
今回の「M高史のまるかじり」は明治学院大学陸上競技部のお話です。箱根駅伝予選会ではチーム最高順位を更新する19位。栗原舜選手(4年、三浦学苑)が関東学生連合のメンバーに入り、箱根本戦での出走が期待されます。 【写真】箱根駅伝で関東学生連合チームの一員として出走が期待される栗原舜選手
2020年に「MG箱根駅伝プロジェクト」がスタート
明治学院大学は2020年に「MG箱根駅伝プロジェクト」をスタートさせました。過去の箱根駅伝では関東学生連合チームの一員として、第95回大会で鈴木陸さんが9区、第99回大会で榎本晃大選手(4年、日大三島)が7区を駆け抜けました。 今年はエースの栗原舜選手が躍動。5000m13分58秒89、10000m28分47秒98、ハーフマラソン1時間03分34秒と3種目で大学記録を更新。箱根予選会では個人63位に入り、関東学生連合チームのメンバー内では7番目のタイムで選出されました。その後、11月16日の10000m記録挑戦会では東京大学の秋吉拓真選手(2年、六甲学院)と激しい先頭争いを繰り広げ、29分00秒11で最終組の2着に。さらに12月1日の日体大長距離競技会10000mで前述のタイムを出し、勢いを増しています。
中継所手前のラストのようなペースアップ!
取材に伺った日は、日産スタジアム回廊の周回コースでの練習でした。普段のポイント練習は大学のグラウンドで行うことができますが、ロード走を行う場合は場所を移動して実施しています。 また、日頃のジョグや朝練習は戸塚キャンパス周辺の起伏に富んだコースで行うこともでき、少し走れば、横浜から鎌倉まで広がる円海山周辺のトレイルコースもあります。そこではクロスカントリーのようなトレーニングで脚作りを行うこともできます。 取材の日は16km走を集団で行うグループと1kmを繰り返し速いペースで走るインターバル走のグループに分かれての練習でした。 M高史は16km走の練習に参加させていただきました。といっても僕にとっては設定がキツすぎるので、1kmおきに休憩を挟み、1人インターバルのような形でトータル8km。皆さんの半分の距離だけご一緒させていただきました。 安定したペースで進み、ラスト1kmはフリー。ここで一気にペースが上がります。さながら駅伝の中継所手前のラストのようなペースアップです。僕はリカバリーを経て、ラスト1kmに合流したにもかかわらず、早々と置いていかれました。 だいぶ離されてしまったので、どれだけ遅かったのかと思っていたら、自分の時計を見ると、ラスト1kmは2分55秒。予想以上のハイペースでした(笑)。皆さんは一体、どんなハイペースに上がったのかと思っていたところ、先頭は栗原選手で2分32秒! 動画で確認したところ、まだ余裕を残しての圧巻の走りでした。箱根駅伝本番に向けて順調な仕上がり具合でした。 その後、2分30秒台、40秒台で次々と駆け込み、普段の練習からラスト1kmでの切り替えを意識したことが、予選会でのチーム最高順位につながったのかなと感じました。