錦織圭 3年5ヵ月ぶりツアー4強、フルセットの熱戦制す「厳しい試合だった」「戦い抜いた」<男子テニス>
中国銀行・香港・テニスオープン
男子テニスの中国銀行・香港・テニスオープン(中国/香港、ハード、ATP250)は3日、シングルス準々決勝が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場している世界ランク106位の錦織圭が同49位のC・ノリー(イギリス)を6-3, 3-6, 6-2のフルセットの熱戦の末に破り、ツアー大会で約3年5ヵ月ぶりにベスト4進出を果たした。錦織は試合後「厳しい瞬間がたくさんありましたが、戦い抜きました」と語った。 【動画】錦織圭 熱戦制し3年5ヵ月ぶりツアー4強!勝利の瞬間! 35歳で元世界ランク4位の錦織は昨年3月に負傷から復帰を果たすと、11月のHPPオープン(フィンランド/ヘルシンキ、室内ハード、ATPチャレンジャー)で約1年5ヵ月ぶりに公式戦でタイトルを獲得し、2024年シーズンを締めくくった。 そして、2025年シーズンの開幕戦として今大会に出場した錦織は、1回戦で世界ランク56位のD・シャポバロフ(カナダ)、2回戦で第3シードのK・ハチャノフを下し準々決勝に駒を進めた。 29歳のノリーとの顔合わせとなった準々決勝、第1セットは錦織が、第2セットはノリーが1度のブレークに成功し、1セットオールで試合はファイナルセットに突入する。 迎えたファイナルセット、錦織はファーストサービス時に89パーセントの確率でポイントを獲得し相手に1度もブレークポイントを与えず、リターンゲームでは2度のブレークを奪い、1時間41分の熱戦を制した。 錦織がツアー大会で準決勝に進出するのは2021年8月のシティ・オープン(アメリカ/ワシントンDC、ハード、ATP500)以来、約3年5ヵ月ぶりとなった。 錦織は試合後のオンコートインタビューで準々決勝を振り返った。 「本当に厳しい試合でした。第1セットと第2セットはそれぞれ1ゲームの差で、第3セットも本当に接戦でした。厳しい瞬間がたくさんありましたが、戦い抜きました。第3セットでは全てのポイントを支配できるようにアグレッシブにプレーしました。特に第3セットでのプレーには本当に満足しています」 勝利した錦織は準決勝で、世界ランク50位のシャン・ジュンチェン(中国)と対戦する。シャンは準々決勝で同58位のF・マロジャン(ハンガリー)を下しての勝ち上がり。
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