友だちと遊ぶ約束をしたけれど…「来なかった」は低学年“あるある” 子ども同士の約束、どうしたらうまくできる?
メモがあれば、待ち合わせのずれがなくなり、親としても安心。しかし子どもによっては書くことを忘れてしまう、書いたのになくしてしまうといったことも考えられます。 「登校前に復唱させるのもおすすめです。『約束するときは時間と場所を決めるのよ』と伝えても、子どもは右から左へ流れてしまいがちです。そこで『時間と場所を決める』と5回くらい復唱させるのです。私も教師時代に約束を守ってほしい児童によくやっていた方法ですが、一定の効果はあります」 ■子どもは時間の感覚が未熟なので注意を 自分の子どもはしっかり約束できるようになったとしても、待ち合わせがうまくいくかどうかは相手ありきのこと。結局待ちぼうけ、ということもあります。 「時間の感覚は経験によって身についていくものなので、1年生くらいだとまだ時間の感覚がないことが多いのです。何時間もお友だちを待ってしまうというケースもあるので、腕時計を持たせるなりして、“15分経って来なかったら帰る”といったルールを決めておいたほうがいいでしょう」 前出のFくんの例でもあるように、突然雨が降り出す、約束した日に体調を崩すなど、イレギュラーなことはいくらでも起こります。そうしたときのためにも、やはりよく遊ぶお友だちの親とは、連絡先を交換しておくのがベター。 「保護者会や授業参観などの機会に、声をかけるようにしましょう。お友だちの家にお邪魔した場合は、お礼とともに連絡先を書いた手紙を子どもに持たせるのも1つの方法です」 ■安心・安全のための4つの対策 小学生になると子どもだけで遊ぶ機会が増え、そのことによる心配ごとも出てきます。安心・安全のためにできることとして、親野さんは次の4つの対策をすすめます。 1)子どもと連絡が取れたり居場所がわかったりすることが、安心安全に直結するので、キッズケータイ・GPSつき防犯ブザーなど、効果的なグッズを持たせる。 2)子どもが友だちの家で遊ぶ約束をしてきた場合、初めて行く家であれば、その家まで送迎して保護者と連絡先を交換しておくと安心。送迎しない場合は、ひと言挨拶のミニ手紙を兼ねて、こちらの連絡先を書いたメモを子どもに持たせる。遊びが終わって友だちの家を出たときには、連絡してもらうようにする。