mRNAワクチンは「本物の病原体ではなく、設計図」今知っておくべき知識
妊婦でも安心して接種できる
ファイザー社のワクチンについては、妊婦への臨床試験結果がすでに公開されています。 ワクチンを打った妊婦、ワクチンを打っていない妊婦を比較したところ、妊娠に伴う様々な合併症が起こる割合に差はなかったと判明しているのです。 つまり、ワクチンによって妊娠合併症が著しく増加したり、流産したりするということは、少なくとも無いと言えます。ワクチンのメカニズムから考えても、ワクチンの成分が胎児に与える影響や妊娠に与える影響というものは、ほとんど無いと考えられていますので、安心していただきたいです。 一方、妊婦が新型コロナウイルスに感染してCOVID-19を発症してしまった場合は、妊娠していない方よりも、重症化するリスク、亡くなるリスク、流産などしてしまうリスクが高くなることがわかっています。そのため、妊婦がワクチンを打つメリットは大きいと言えます。
変異ウイルスに対しても、効果がなくなるわけではない
現在世界中で、様々な変異ウイルスが検出されています。イギリスを中心に広がった、「B.1.1.7」、南アフリカを中心に広がった「B.1.351」、そしてインドを中心に広がっている「B.1.617」など。 しかし、ワクチンの効果が完全に失われるような変異ウイルスは、まだ見つかっていませんので、まずは安心して現在のワクチンを接種していただけたらと思います。 一方で、ある程度はワクチンの効果が下がってしまうことも事実です。これを受け、変異ウイルスにも対応できるワクチンの追加開発が行われています。今後、変異ウイルスが大きく流行するようなことがあれば、追加の接種をするというという戦略も考えられるでしょう。
モデルナワクチン接種 体験談
私は米国在住のため、すでにワクチン接種を終えています。2021年1月~2月に、モデルナ社の「mRNAワクチン」を2回接種しました。 健康に関する注意事項を確認してアレルギー歴など入力の上、オンラインで予約をし、当日会場に行きました。会場では、看護師さんに健康状態とアレルギーの有無を確認していただきました。そして、左側の腕の三角筋という部分に筋肉注射を打ちました。打った時は、特に痛みなどは感じませんでした。 その後15分間、しっかりと経過観察をしていただき、アレルギー等の反応が起こっていないということを確認した上で、ワクチンの接種が終了しました。 私の場合は、筋肉痛のような痛み、全身の倦怠感という二つの副反応が出ました。しかし、周りの人たちの話を聞くと、それに加えて頭痛や発熱があった方も多くいたようです。 2回目は副反応が強めに出るということは、論文になったデータなどからもすでに分かっています。1回目で反応が強く出た方は、2回目は休日前日に接種するなど、工夫は必要かもしれないと感じています。