技術力とアイデア力で、国内のくつ下製造を支える「SOUKI」
ー糸のよりも御社でされているんですか? 弊社で行っています。特殊な装置をつけてあるのですが、もうこの機械メーカーはありません。 いろいろな糸を混ぜると縞模様になりやすいので、弊社のプラスアルファの技術を用いながら、きれいなより杢になるように編んでいます。 機械にかけられる太さの糸であれば、糸同士の素材の制限は特にありません。機械によって適した番手(糸の太さ)があるので、そういった点を自社で考慮しながら、糸を組み合わせています。 ー糸の違いによって、生地の表情は変わるのでしょうか。 靴下は使える糸の太さがある程度決まっているので、そんなに表情を出せないんです。その代わりに柄が出せます。 糸は、細く作るほうが技術が高くて、コストもかかります。昔は細い糸が少なかったので、ローゲージソックスが多くありました。 ー機械に応じて適番があるとのことですが、ハイゲージとローゲージはどのくらい糸の太さが違うのでしょうか。 ハイゲージで使われる番手は、基本的に「30/1(サンマルタン)」の1本です。ミドルゲージでは2本、一般的なローゲージでは8~10本ほどです。 弊社では、さらに倍の太さの糸を主力として使っているので、ハイゲージで使う番手の約20倍ある糸でローゲージソックスを作っています。 繊維の特徴も関係するので一概には言えませんが、糸が太くなるほど丈夫になるので、弊社のローゲージソックスは長く使用していただけます。 ー靴下は、どのような工程で作られるのでしょうか。 靴下はストレッチを効かせる必要があるので、裏糸と表糸で構成されています。表糸には綿やシルクなどの天然繊維を、裏糸にポリウレタンなどのストレッチする糸を使い、「プレーティング」という方法で編んでいきます。最終的には、出来上がった靴下を金型にセットして成型し、蒸気でプレスして形を定着させます。 裏糸はおおよその番手が決まっていて、そこまで種類がありません。一方で、表糸には種類がたくさんあります。