宮崎美子61歳ビキニのルーツ 篠山紀信、ミノルタとの関係性とは
芸能生活40周年を迎えた女優・宮崎美子が初のカレンダーを制作、その中でデビュー時以来となるビキニ姿を披露し「61歳とは思えない」と話題となっている。宮崎といえば一定の年齢以上の人々が思い浮かべるCMがある。若き日の宮崎が美しい海をバックに木陰でちょっぴり周りを気にしながらトレーナーやジーンズを脱ぎ、健康的な青いビキニ姿になるとカメラ目線ではにかむ。BGMは斉藤哲夫が歌う「いまのキミはピカピカに光って」。CMのヒットでサビ以外の部分が制作されレコードがリリースされた。宮崎はこれを機にブレーク。なんのCMだったのか、放送された時代とともに振り返ってみたい。
カメラのCMにアイドルが続々登場
このCM、若い世代やビギナー向けに開発された一眼レフカメラ、ミノルタX-7のもので、CMが放送された1980年当時、一眼レフはまだまだ花形商品だった。テレビCMでもプロ用の高級一眼レフからX-7のようなビギナー、ファミリーユースの入門機まで多くのカメラのCMが放送されていた時代だった(ミノルタカメラについては文末に解説)。 しかし一眼レフは、コンパクトカメラと比べ専門的で操作が難しいイメージがあった。プロをはじめアマチュアでも写真を本格的に撮る人のためのものというイメージが強く、使いこなすにはそれなりの努力を要した。そんな中、X-7は機能を大胆に削ぎ落とし、できるだけ簡単に一眼レフを使えるように工夫された機種で、コアターゲットとみられる初めて一眼レフを手にする若い世代に、ポップなアイドルのビジュアルがフィットした。他にも79年のオリンパスOM10は大場久美子を起用したCMがヒット、82年のペンタックスMGは早見優を起用しているが、X-7の宮崎美子同様、いずれもエントリークラスの入門機だ。 宮崎のCMを見てX-7を買ったという人は少なくないだろう。それだけインパクトのあるCMだったが、まさか61歳になった現在の宮崎がカレンダーで再びビキニ姿を披露すると予想した人は少なかったはずだ。初カレンダーは「宮崎美子 40周年 カレンダー&フォトブックセット」として限定生産され、書店などで予約スタートしているという。