赤い公園の津野米咲さん急死 突然の別れ悲しく
女性4人組ロックバンド「赤い公園」の津野米咲(つの・まいさ)さん(享年29)が18日に亡くなったことがわかった。所属するソニー・ミュージックレーベルズが19日、同バンドの公式サイトなどで明らかにした。なおマスコミ各社の報道によると、現場の状況から自殺とみられているという。ネット上には津野さんとの突然の別れを悲しむ声があふれている。
結成10年、SMAPはじめアイドルグループにも楽曲提供
公式サイトの発表は「津野米咲を応援してくださっているファンの皆様、関係者の皆様にこのようなご報告を差し上げることは残念でなりません」と沈痛な言葉から始まり、「赤い公園メンバーの津野米咲が、10月18日に永眠致しました。享年29歳でした。謹んで皆様にお知らせ致します」と報告。「突然の悲報に接し、メンバー・スタッフ共に、現実を受け止めきれない状況です。なお、葬儀につきましては、ご遺族の意向により近親者のみで執り行う予定です。津野米咲に対する生前のご厚情に心より感謝申し上げますとともに、皆様と心からご冥福をお祈りしたいと思います」としている。 赤い公園は2010年に高校の軽音楽部に所属していた4人により結成され、12年にメジャーデビュー。一部メンバーチェンジもあったが、津野さんは当初からギターや作詞作曲、プロデュース面までを手がけ中心的存在だった。また、SMAP、モーニング娘。などアイドルグループに楽曲の提供も行っており、幅広いファンの支持を得ているアーティストだった。
芸能人の相次ぐ自殺に憂慮の声
芸能界では芸能人の自殺が続いており、“芸能人の権利を守る”を掲げる「日本エンターテイナーライツ協会」(ERA)では9月27日付で「芸能人の自殺について」と題した声明を公式サイトで発表。声明は「芸能人の自殺報道の取扱」と「芸能人のメンタルヘルス」についてふれている。 その中で各メディア機関に向けては、社会的影響力を持つ著名人の自殺報道は子どもや若者、自殺念慮を抱えている人に強い影響を与え「後追い自殺」を誘発する場合があることから、死因等の背景をいたずらに掘り下げる取材や、憶測・虚偽の報道、プライバシーを侵害するような報道はせず、見出しについてもセンセーショナルな表現にしないなど、WHO(世界保健機関)による「自殺報道ガイドライン」を遵守した報道をするよう、うったえかけている。コロナ禍においてメンタルヘルスの悪化が懸念されることからも、芸能人に関する憶測や虚偽の報道、私生活の暴露が更なる精神的苦痛を与え、自殺行動を誘発させるおそれもあるとしている。