3府県に「重点措置」西村&尾身氏会見(全文2)飲食店だけでなく、混雑した場所で感染拡大
重点措置適用の新たな指標、考え方を近日中に発表したい
これから、重点措置パッケージの、これからどうなるかというと、今後もおそらく重点措置、今日のようなことが、ほかの地域に必要になってくることは当然ありうると、私は思います。その際は客観的な評価を基に、機動的に判断すべき。今回の、私は、判断は、3つの府県は、これについては全員一致で、今日は分科会としても合意しました。そういうことで、またほかの地域でもこういうことが必要になってきますから、そういうときは評価を基に、機動的に判断を。で、われわれ専門家、特に分科会、いわゆる普通の場合の分科会は、より迅速かつ適切に重点措置を適用するための新たな指標、考え方を近日中に発表したいと思っています。以上が今日の議論の要約です。どうもありがとうございました。 司会:それでは質疑に移ります。時間帯、遅くなっており、このあと事務方ブリーフィングもございますので、恐縮ですが、質問はご簡潔にお願いいたします。それではNHKさん。
重点措置は期限まで解除しないのか
NKH:NHKの瀧川です。大臣と尾身先生にそれぞれお聞きいたします。大臣には、緊急事態宣言のときは期限を待たずに解除する、できればするという考え方を取ったこともあったと思うんですけれども、今回のまん延防止等重点措置はゴールデンウイーク明けまで期間を取っています。これはつまり、途中で重点措置は解除しないで、政府も対象地域も、この期限いっぱいまで使って対策を講じると、そういう考え方の下にこの期間を設定してるのかという点と。 それから移動の自粛について確認なんですけれど、これは3府県から出ないで、というわけではなくて、全国の人もそこ3府県に行かないで、ということも含めた、全国に対する要請という理解でいいのか、そこをお聞きしたいと思います。 それから尾身先生には、この重点措置の解除について、決定した日に解除の話をするのもあれだと思うんですけど、解除の話を、ステージ2が1つ、考え方にあると思うんですけれども、そのほか、要件としてどういう点に注目していくべきだとお考えでしょうか、お願いいたします。 西村:では私から。まん延防止等重点措置は機動的に対応するということですから、本来でしたら1カ月でなくとも、短期で集中ということもありうるんだと思います。ただ、今回、5月の連休が目の前に来てるわけで、先ほど来、尾身先生もありましたし、今の移動の自粛の話につながりますけれども、この今日の分科会でも、大阪、兵庫の変異株が全国に拡大すること、特に東京に、首都圏に拡大すること、このことへの強い懸念が示されました。 やはり5月の連休は全国に移動することを予定している方もおられると思いますし、従来なら、本来なら、例年なら、去年はまたコロナがありましたけれども、それ以前なら多くの人が移動される、その時期に、活発に大阪・兵庫と交流が重ねられると、これは感染拡大、変異株の拡大につながりますので、そういったことも含めて、今回は5月の連休明ける5月5日までとさせていただいています。 その意味で、もし大阪・兵庫の状況がこのあと急速に改善して、もう変異株も含めて大丈夫な状況、解除、ステージ2以下ということで全体としてなり、また、特定の地域、神戸市とか大阪市も感染がぐっと下がってくればまた話は別ですけれども、今の状況からすると、まだまだ変異株の脅威も含めて、拡大することも頭に置きながら対応しなければならないと思っています。