「それでも私は結婚したい…」フラれて泣いた日々に、いつかサヨナラ…進藤さんの婚活漂流記 #ザ・ノンフィクション #ydocs
「私は今最高に幸せ」ネットの中傷を乗り越え、自身の成長に手応えを感じる日々
結局、規定の交際期限を前に、彼女からは「交際終了」の連絡が来た。彼女の父親が「学歴の差」で反対していることなどが理由だった。 進藤さんは、結果を静かに受け止めた。 「なんとなく、こうなることは分かっていました。私には闘えるだけの武器がなかった。収入も将来性も、家事スキルもコミュニケーション能力も……」 このような進藤さんの奮闘を描いた『ザ・ノンフィクション』の反響は予想以上に大きかった。 SNSでは進藤さんを応援する声が多かったが、一部の心ない誹謗中傷が彼の心を深く傷つけた。 「覚悟はしていました。しかし、憶測だけで私のことを『仕事ができない』と決めつけたり、『ザ・ノンフィクションに出ること自体が情報弱者』と言ったりするひどい文章もありました。しかも、それに何万という『いいね』がつく。気分が悪くなって吐いてしまいました」 「でもしばらくすると、優しい応援の言葉もあったことに気づきました。これまでの人生で、こんなにもたくさんの人に注目されて、『頑張れ』と応援してもらえることなんてなかった。勇気を出して番組に出て良かった。自分の人生や考え方が大きく変わったことを実感しています。私は今、最高に幸せです」 放送終了後、進藤さんは2人の女性と仮交際に進んだ。そのうち1人は、番組を見た女性。 初デートで2時間カラオケに行くほど馬が合った。仮交際が2カ月続き、いよいよ「真剣交際」を申し込もうと、デートの時に手を繋ごうとしたら断られてしまう。その後、「交際終了」の連絡が来た。 さぞショックを受けているだろうと心配したが、進藤さんは「たぶん“友達止まり”ってことだったんじゃないでしょうか」と明るく話した。 「彼女がよく『夜道が怖い』と言っていたけど、日本はそんなに危険じゃないですよね?」と彼が聞くので、私が「それは、家まで送ってほしいということだったのでは?」と返すと、「あっ、そういうことだったのか!」と膝を打つ。 取材後に2人でビールを飲みながら、こんなふうに「反省会」をした日々が懐かしい。 だが、進藤さんに以前のような悲壮感はもうない。「彼女と友達になれた」。それ自体が彼にとっては大きな「成長」なのだ。いつか、進藤さんを丸ごと受け入れてくれるような女性が現れてほしいと切に願う。 「私は諦めませんよ。今みたいに、まだまだ学ぶことがたくさんありますからね。ネットでたたかれて、鼻マスクも腕を組む癖も全部やめました。この前、カリスマ美容師に髪を切ってもらいましたよ。すごくないですか?」 そう言ってはにかんだ笑顔を見せる進藤さんの婚活は、これからも続いていく。 (取材・記事/八木里美) ※この記事はフジテレビ「ザ・ノンフィクション」とYahoo!ニュース ドキュメンタリーの共同連携企画です。 #Yahooニュースドキュメンタリー #令和アーカイブス
ザ・ノンフィクション