空前の神社巡りブームが来る!東京周辺「初詣」名所案内・後編…もう一つの主役、「お守り」で人気の神社はここだ
東京周辺「初詣」名所案内・後編…神社巡りには参拝以外にも、さまざまなチャームポイントがある。そして2025年から次の伊勢神宮式年遷宮の準備が始まる。ブームはさらに盛り上がるか。 【写真】東京周辺初詣名所案内・中編…2025年は「巳年」、蛇の御利益を求めるなら
「お守り」人気の東京大神宮、赤城神社、玉前神社
神社巡りが人気を集めるもう一つの理由としては、「お守り」の存在が大きい。 神道式の結婚式発祥の地とされる飯田橋の東京大神宮は、最近、縁結びのご利益で、とくに若い女性の参拝者を集めている。カラフルで可愛いお守りが多く、キティちゃんをあしらったキティ守が人気だ。ミキハウスとコラボしたクマやウサギのこども守もある。 この神社には、リラックマ絵馬がある上、おみくじの種類も多い。そのなかには、血液型みくじや恋文みくじがある。恋文みくじは、『万葉集』や『古今和歌集』にある和歌を読み解くことで恋愛運を占うものである。 氏子である隈健吾氏が新しい社殿の監修デザインを行った神楽坂の赤城神社には、ちゃんちゃんこ御守や目玉のおやじ御守がある。どちらも、「ゲゲゲの鬼太郎」にちなんだものである。 もう一つ、上総国一宮である玉前神社は、近くにサーフィンの聖地とされる釣ヶ崎海岸があることから、波乗守が頒布されている。サーファーの安全のためのお守りだが、「人生の荒波にも耐え開運の波にも乗れるお守り」であると宣伝されている。
神社巡り健康法
このように、神社巡りにはさまざまなご利益と楽しみがあるわけで、多くの人たちがそれを試みようとするのも当然のことである。 とくに、私のような高齢者になってくると、これは不思議なところでもあるが、急に神社巡りをしてみようという気持ちが湧き上がってくる。そういう人の話はよく聞く。 高齢者にとっては、神社巡りは実際的な効果もある。 何より、神社を巡るには歩かなければならない。境内は広いし、参道は長い。ところによっては、長くて急な石段があったりする。都内では、かつてNHKの放送局があった愛宕山に鎮座する愛宕神社の石段は86段ある。段数としてはそれほどでもないが、傾斜は約40度もある。 江ノ島にある江島神社の場合には、エスカーという有料のエレベーターもあるが、石段を往復すると1324段になる。かなり歩くことになるのは間違いない。 高齢者にとっても、あるいは運動不足の人にとっても、歩くということはとても重要で、それが健康や長寿に結びつく。神社巡りは、楽しいだけではなく、健康法の一つでもあるのだ。