手の疲れには「指ストレッチ」と「手湯たんぽ」が効く【40歳から始める! 健康寿命を延ばす「手力・足力」!⑦】
【手の甲のマッサージ】 1 片方の手の甲をもう片方の手の親指で、小さな円を描くようにマッサージする。描く方向は右回りでも左回りでもOK。皮膚と骨の癒着を外していくイメージで行って。 押して痛いところはないか? 疲れてこっているところはないか? を探るように、甲にまんべんなく行おう。 2 手を替えて、反対の手も同様に行う。 「このあとにもう一度、指反らしチェックを行って、効果が出ているか確認してみてください。これは思い立ったときにいつでも行うのがおすすめ。ハンドクリームを塗るときに組み込んでもいいですね」
手を温めて一日の疲労を解消!
「これらを行ったあとに、ぜひ毎日の習慣にしてほしいのが手を温めることです。とにかく手はとても疲れていて、血行も悪くなっています。おすすめはペットボトルに熱い湯を入れた簡易湯たんぽ。これを両手で包み込んだり、手のひらにのせて温めます」 【手湯たんぽ】 1 加温が可能なペットボトルを用意する。これに、まず水をボトルの1/3~1/4まで入れる。続いて熱湯を加えると、約70~80℃になる。あふれる寸前くらいまで入れてキャップを締める。ひっくり返したり、振っても漏れないかを確認して。 2 やけど防止と中の湯の保温のため、ペットボトルをハンカチなどでくるみ、両手で包み込んで手指を温める。 このペットボトルをふたつ作って、左右の手にそれぞれ当てるのもおすすめだ。
その応用として、就寝時に左右の手のひらにのせて、そのまま入眠するのもいいだろう。こうすると、不眠の悩みを抱えている人でもすぐに寝つけるようだ。 ペットボトルの湯は徐々に温度が下がってくるので、そのまま寝入っても大丈夫。
《必ず守って!》 ●ペットボトルは加温が可能であると明記されたもの以外は使わない。本体が厚く、オレンジ色や黄色のキャップで販売されていることが多い。 ●先に水を入れる。 ●水や湯がこぼれてもいいように、シンクなどで作業を行う。 ●厚手のゴム手袋などをして行い、やけどにはくれぐれも注意して。 「デスクワークや家事の合間などに、このペットボトルの湯たんぽを肩こりや疲れが気になるところに当てたり、握っているだけでもリラックスして疲労解消に。就寝前に行うと不眠や冷え症の解消にも役立ちます」
【教えてくれたのは】 市野さおりさん 看護師、英国ITEC認定リフレクソロジスト・アロマセラピスト。看護師、英国ITEC認定リフレクソロジスト・アロマセラピスト。自衛隊中央病院勤務後リフレクソロジーやアロマセラピーの資格を生かし、統合医療ナースとして活躍。その後、「コンフィアンサせき鍼灸院」でボディケアを行いながら、足や手を通したセルフケアを提案。著書に『不調と美容のからだ地図』(日経BP)、『若返る頭さすり:顔が引き上がる! 目が大きくなる!』(Gakken 美人力PLUSシリーズ)など多数。 イラスト/green K 取材・原文/山村浩子