あの「アワーグラス銀座」が"時計愛好家の隠れ家"として生まれ変わった!?
2002年に銀座・並木通りにオープンした「アワーグラス銀座」は、時計好きなら銀座に来たら必ず足を運びたくなる高級時計店。2010年には銀座8丁目から5丁目に移転。2024年には、この日本を代表する高級時計店が生まれ変わりました。その理由と今後の展開とは?
「アワーグラス銀座」がまさか、超高級料亭に変身か!?
2002年に銀座の並木通りにオープンした「アワーグラス銀座」は、日本の高級時計店の歴史を変えた画期的な存在。何よりも日本の時計好きを驚愕させたのが、他にはないその圧巻の品揃えでした。 従来は、複雑時計などの希少モデルは年に1度の百貨店の時計フェアで期間限定でしかお目にかかれないものでした。しかし、「アワーグラス銀座」には、パテック フィリップをはじめとしたハイエンドな20あまりの名門ブランドの時計が、常時800本ほど在庫されました。いつでも時計を見て、触れて、購入できるようになったのです。 2010年からは並木通りの銀座5丁目に店舗を構えましたが、2024年7月20日で改装のために一時閉店。銀座6丁目のHULIC New GINZA Namiki 6ビルの8階で、完全予約制の時計サロンとしてオープンしました。
プライベートな和の空間でゆったりと時計選びを
ビルの8階まで上がると、暗いエレベーターホールはまるで京都の老舗料亭の玄関のよう。 名栗加工された壁とドア。懐かしい傘の付いた電球の光を受けて、「THE HOUR GLASS」の金文字が控えめに浮かび上がります。完全予約制とはいえ、一見するととても時計店とは思えない佇まいです。 ドアが開き、スタッフに招き入れられて店内に一歩足を踏み入れると、そこには白木づくりで統一された和のサロン空間が広がっていました。
座り心地抜群のゆったりとしたソファとテーブルが並び、壁にはこのサロンのために描かれた水墨画が飾られています。また、VIPのためのシークレットルームも2つ用意。周囲の人の目を気にすることなく、トチノキの一枚板から作られたという贅沢なテーブルの上で、気になる高級時計を手にしてじっくりと吟味することができます。 さらに、白木で作られたバーカウンターも備え付けられ、極上のワインやウイスキーや日本酒も味わえます。セラーに収められたワインだけでも約3000万円の価値があるのだとか。知られざる“銀座の隠れ家バー”と言っても過言ではないでしょう。