軽薄で悪質な “水上バイク” ユーザーに 当然の報い! 関西 の ナンパ スポット「白良浜海水浴場」に続き「扇ケ浜海水浴場」も、 年間を通じて航行禁止に【和歌山県・南紀白浜】
関西の 水上バイクが多く集まる「南紀白浜」。今夏より 水上バイクが規制されることになった
和歌山県は、6月30日から白浜町の白良浜海水浴場、7月15日から田辺市の扇ケ浜海水浴場周辺を、水上バイクの「規制水域」に指定する方針とした。目的は、海水浴客の安全を確保することだ。 ここ数年、水上バイクによる危険行為が社会問題になっている。それを受けて昨年4月から和歌山県では、「県水上オートバイ航行の適正化に関する条例」を施行している。 「規制水域」の対象範囲は、海水浴場の波打ち際から沖まで約250メートル、幅約450メートル。 規制区域内は、海水浴場が開設されていない期間であっても、水上バイクを乗り入れると “違反行為”となり、違反すれば 5万円以下の過料が課される。 和歌山県内では、すでに片男波海水浴場が、規制水域に指定されている。
「 何か 気分が悪い 」と多くの人が思った時点で、その行為は「 悪 」である
毎年夏になると、「ナンパ目的」の 水上バイクが海水浴場に現れる。 多くの人で賑わう真夏の海水浴場で、水上バイクが走り回ったら、事故が起こらないほうが不思議だ。 水上バイクの保有層は40代~50代が圧倒的に多い。他人から見て、「いい年をした大人」が、水着を着た若い女性を 物欲しげな目で追いまわす姿が、格好いいはずがない。 もし、「ナンパ目的」で水上バイクを購入している人がいるなら悲しいことだ。 フラッグシップモデルで、最も高価な機種は約350万円もする。 “たかが ナンパ道具”に、300万円以上の金額をつぎ込むなんて、普通の感覚ではありえない。そして、そういう人に限って、2年くらいすると 飽きてやめてしまう。 水上バイクを「スポーツ」として考え、「今より少しでも上手くなりたい」、「自分の意のままに操れるようになりたい」と思って乗っていたら、ナンパをすることが馬鹿らしくなるだろう。それほど、水上バイクは楽しい乗り物になれるのに、もったいないことだと 心から思う。
全国各地で行われている「水辺の安全を守る活動」は、民間だけで行うのはもう限界だ
一般的に「水上バイク」のイメージが悪いのは、「他人からどう見られてるか」が客観視できないからだ。 世間的に認められない「立ち居振る舞い」をした時点で、どれほど本人にその自覚がなくても、その行為は「悪」である。 水上バイクの専門店やマリーナら、業界関係者は「乗り場所の確保」や「地域に受け入れてもらえる活動」を行うために尽力している。 今回の扇ヶ浜海水浴場でも、遊泳者のすぐ近くを水上バイクが走り回り、重大事故につながる危険性が高いとのことで、田辺海上保安部を巻き込んで啓発活動を行っている。 海水浴場としても人気の湘南エリアでは、「逗子海岸を守る会」という団体が、水辺の安全を守るべく活動を行っている。 逗子海岸では、「海の家の収益が上がる」という理由で、水上バイクを受け入れている。そのために、水上バイクが走行できるエリアを明確に決めて、海水浴客に危険が及ばないようにしている。 ここでも、「行政側」がきちんとルールを定めているので、指導もしやすい。こういった危険回避の対策を講じてくれることで、一般のレジャー客にも、水上バイクのドライバーにも、双方にメリットがある。 長年、そういった活動を通じて、地元とも上手く共存できていたとしても、たった1台の「悪質な水上バイク」が現れた時点で水泡に帰す。 民間だけで「悪質水上バイク」を排除するのは限界がある。 今、全国の自治体で、悪質な水上バイクに対する自主ルールや条例を作る動きがみられる。やはり「強力な抑止力」を作れるのは行政しかない。 「行政」が主導で動いて、未然に事故を防いでくれることを願っている。
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