テレビや新聞を賑わせた、日本三景「 天橋立 」の「 悪質・水上バイク問題!」「 迷惑 水上バイク 」は、今も出没しているのか?
何かと話題の「 天橋立 」。迷惑な水上バイクは、今も出没しているのか?
日本三景のひとつ、京都府宮津市の名勝・天橋立では、数年前から「 水上バイク 」の 迷惑航行が問題になっていた。 休日や観光シーズンになると、早朝からエンジンの爆音が響きわたる。 高速走行による波や水しぶきが、敷地内に入ってくるなど「 人や家屋への 迷惑行為 」に対する苦情が、近隣住民から非常に多く寄せられていた。 ニュースにもなったので、知っている人も多いだろう。 この問題を解決するため、2020年7月、地元自治会、観光団体、漁業関係者、水上バイク関係者と行政で構成する『 天橋立 海面利用 安全対策 協議会 』を結成する。 「 天橋立エリア 海面利用ルール 」という 天橋立周辺の海面利用についての自主規制ルールを定め、このルールを守らせるように努力を始めたのだ。 しかし、あくまでも自主ルールなので、違反しても罰則規定はない。ルールができることで苦情は減ったが、完全に排除するまでには至らなかった。
なぜ、「 悪質 水上バイク 」の 走行を 禁止できないのか?
原則として、水面は「 自由航行 」が基本だからだ。 法的に禁止するには『 事故が 絶えない 』など、相応の理由が必要となる。 被害や迷惑行為が頻繁にあるなら「 条例化 」という手もある。 しかし、「 水上バイクのみ 」の 規制は、「 水路利用の 公平性の観点から困難 」であることから、法的な措置が取れない。 要は、水上バイクを禁止するなら、他に水面を走るプレジャーボートなども禁止にする必要があるということだ。 そのことも、悪質な水上バイクが 横行する要因となっていた。
一度は「乗り入れ禁止」となった天橋立
度重なる水上バイクによる悪行に耐えかねた地元住民からの申し入れもあり、2020年に、天橋立での水上バイクの乗り入れは禁止になった。 近くを徐行で通過することはできるが、基本的に停泊は禁止。沖でアンカリングしても上陸できなくなった。 しかし、それでは地元水上バイク販売店や、マリーナの経営に支障が出るという懸念もあった。そこで、地元の水上バイク関係者が宮津市と話し合いを重ね、「 乗り入れ 再開 」の 働きかけを行ってきたのだ。 水上バイク関係者らは、マナー向上のための啓蒙活動を行い、水上バイクが増えるゴールデンウィークや休日には、海上保安庁や警察と合同で「 天橋立の安全啓蒙パトロール 」に 参加している。 ことあるごとに、マナーと ローカル ルール を ユーザーに周知させ、徹底して「 悪質 水上バイク 」の 排除を行ってきた。
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