「うちのババアに告げ口されたの?」強烈モンペと生徒の狭間で、24歳女教師が絶句「保護者の劣化も止まらない」
すっかりその言葉が定着した「モンスターペアレント」。保育園、幼稚園、小学校から高校まで存在するモンスターペアレントに悩まされる教師や保護者が多いのも事実である。 この記事の他の画像を見る 危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう語る。 「モンスターペアレントと一口に言っても、さまざまなタイプのモンスターたちがいて、ワンパターンなマニュアルでは対応しきることができません。メディアなどでも取り上げられるようになったモンスター化する親は、減るどころか年々増加しており、そのモンスターっぷりに心折れてしまう教員は少なくありません。これは日本社会が抱える非常に深刻な問題ですね」 今回は、実際に被害に遭った高校教員へインタビューを実施し、その内容を詳細にレポートする。 「終わりが見えませんでした」 そう言ってため息をつく渚さん(仮名)・24歳は、ただ今休職中だ。 「モンスター化した保護者の方の対応をし続けているうちに、頻繁にめまいが起きるようになって、学校で倒れてしまったので、休職の手続きをとりました。校長や教頭がそうするようにと勧めてくれましたが、私のことを心配してというよりは、『臭いものには蓋をする。』と言うような態度でしたけど……」 渚さんは、強豪と言われる高校の女子バスケ部の顧問だった。彼女の前の顧問は指導が厳しく、厳しいからこそチームは結果を出しているというような状態だった。 そこを引き継いだ渚さんも、前の顧問のやり方を踏襲し、普段の振る舞いや礼儀についても厳しく指導を行った。前の顧問を慕っていた部員やその保護者達は、そもそも渚さんを受け入れる気はなく、はじめから「前の顧問の方が」とは言い続けていた。それでもめげずに必死で指導をし一勝を勝ち取ると、徐々に、何人かの生徒たちは彼女を認めるようになった。 「そこまではよかったのですが、今度は、『先生の言うことなら聞くと思うので』という数人の保護者の方から頻繁に電話がかかってくるようになって…。」 渚さんはその時のことを思い出しているのか、遠くを見るような目をした。