親の“ある言葉”が無意識のうちに「失敗を怖がる子」にさせている? 子どもの成長を妨げる一言
3、6、7、10歳の子どもを育てる、4児ママ・にこはなです。 Instagramでは、暮らしの中でできるモンテッソーリ教育ベースの土台をつくる子どもとの関わり方を発信しています。 【あわせて読みたい】きっかけは幼い頃の長男からの「衝撃の言葉」だった…4児のママが子どもに対して“言わないようにしていること” 子どもが何か失敗をしてしまった。そんな時、どう関わっていますか? 大人にとっては、やめてー!と思ったり、やることが増えてしまったりと、イライラしてしまうことも少なくはないですよね。 赤ちゃんの頃には、寝返りやハイハイ、歩き出して……毎日何度でも転んで失敗して、それでもめげることなく挑戦していた子どもたち。そう、産まれた時から失敗が怖い子は、本当は一人もいないはずなんです。しかし、少し大きくなってくると、いつのまにか失敗を恐れ、挑戦することをためらう子もよく目にします。
卵を割るのも…
例えばこの画像。 3歳になったばかりの娘は、2歳のうちから卵を上手に割ってくれます。 これだけ聞くと、すごい!と思われるかもしれませんが、それは、何度も卵をぐちゃぐちゃにして失敗して、卵を割る力加減をマスターしたから。何度も何度も経験して、自分で学んだから出来るようになりました。 「失敗こそ、成長のチャンス」といわれるように、たくさんの失敗こそが、成功のカギであり、トライ&エラーをする中で子どもはいろんなことが出来るようになっていきます。 子どもが失敗を肯定的にとらえられるようになるためには、失敗した時の、周りの関わり方もとっても大切なんですよね。子どもが安心して、思いっきり挑戦できるように。失敗してもそれを糧として、何度でも立ち上がり、やり直すことができるように。 今回は、もし子どもが小さな失敗をしてしまった時に、小さな頃から実践できる子どもとの関わりについてご紹介します。ぜひ、自分はどうしてるだろう?そんな風に置き換えて、読んでいただけたら嬉しいです。
誰にでもある失敗。はじめから出来る人なんていない
例えば小さい頃によくあること。 子どもが自分でコップにお水を注ごうとしたら、こぼしてしまった。 「あーあ、またこぼして!」 「できないんだからやめてよ!」 「なんでこぼしたの!」 忙しい中だと、つい言いたくなってしまいませんか? でもそれって、子どもがはじめてハイハイした時、歩きはじめの一歩を踏み出した時。 そんな風に声をかけたでしょうか? がんばれ!!すごい!!よくできたね!! どんなに何回も転んだとしても、そう声をかけたパパやママが大半のはずです。 お水を注ごうとしたことだって、子どもにとっては大きな一歩。 なのに、いつの間にか自分の手間が増えてしまうからという理由で、そんな声かけをしてしまっているママも少なくないかもしれません。 大人の自分がこぼした時に、置き換えてみたらどうでしょう。 コップに水をいれようとしてこぼしてしまったら、あ、こぼしちゃった。 大人にとっては、それはたいした失敗ではなく、ふきんなどを持ってきて拭くことが出来ますよね。 対処法を知っている大人は、冷静に自分で対処できるので、大きな失敗だとは感じません。 それでも、拭くものを探している時に、上のような言葉をだれかにかけられたら、なんだかとても悲しくなりませんか? そんな声をかけられたら、大人だって子どもだって悲しい気持ちになるのは同じ。 ですが、子どもにとってそれは、大人が感じるよりも、ドキドキワクワクした、大きな挑戦で、大きな失敗だったのかもしれません。 こぼしてしまった時って、子どもも「やってしまった……」と自分でも心の中で思っているんですよね。 だけど、大人のように、「タオルで拭けばいい」と、その対処法をまだ知らなかったとしたら。 もしかしたら、手で水を広げようとしてしまうかもしれないし、自分の服で拭いてみたり、大量のティッシュを使って、さらにそのお水が周りに広がって……なんてこともあるかもしれません。親からしたら、やめてー!と思える現場に遭遇するかもしれませんよね。 でもこれって、子どもなりに考えて、目の前のことをどうにかしなきゃと一生懸命行動してみた結果で、たまたまうまくいかなかった。そんな経験が出来たという、本当は素晴らしいことなんです。 このお水をどうしようかと自分なりに考えている時や、考えてやってみた時に、冷たい言葉で誰かに指摘されてしまうと、ドキッとしたり、大人が思う以上に心が傷ついてしまったり。次に挑戦する時に、「こぼすと怒られるからもうやりたくない」と、そのことが原因でやりたくなくなったり、怖くなってしまうこともあります。 どうせ、やってもできないから。 そんな思考が積み重なって、挑戦することをやめてしまうんですよね。