大阪府・吉村知事が定例会見4月28日(全文1)50歳以下重症者が第3波の2倍に
若年層の死亡する割合が増えている要因は
司会:知事からの報告は以上でございます。それでは質問をお受けいたします。手をあげていただきまして、私のほうが当てさせていただきましたら、社名を言っていただきまして、それから質問をお願いいたします。では質問ある方。 朝日新聞:朝日新聞の久保田です。1点お伺いしたいんですけど、死亡例で、若年層の割合が増えているということで発表ありましたが、これ、実数で言うと、まだかなり数が少ないのかなと思っていて。でも、それでもこの割合が増えていること、例えば変異株の影響だったり、知事が担当部から聞いている要因等あれば教えてください。 吉村:おっしゃるとおり、全体の死亡者の数としましては、第3波が935名で、今、212名です。ですので、ただ、これは今後やはり増えてくると思います。その中で、212、全体に占める割合で、どこまで正確かっていう統計学的な、そういう評価はあるかもしれませんが、第3波でお亡くなりになった方が、50代から18名、約1000名のうち18名。第4波ではすでにもう17名になっています。200名のうち。やはり50代以下の死亡者、若い世代の死亡者の割合というのは、高いことは、僕は間違いないと思っております。 その裏返し部分にはなってきますけれども、重症化する割合が、もうこれは明らかに高いです。重症化の割合が約2倍です。重症化リスクも高い。やっぱり50代以下の若い世代でも重症化する、つまりすごい症状が重たくなるわけですから、当然お亡くなりになられる方も増えてくると。今までは軽症で済んでた方が、やっぱり重症になりやすい。重症になるということは、お亡くなりになりやすいということですから、こことことはやっぱり因果関係にあるだろうと思っていますので。
明るい材料は見えていないということか
全体に占める死亡者の割合というのは、なかなかまだちょっと分析難しいかもしれませんが、年齢別で見れば、明らかに40代、50代、若い世代でもお亡くなりになる率が高いというふうに思っています。ここは全国的にももっと積み上げていけば、明らかなデータ値が出てくるかも分かりませんが。今、大阪府における分析だけでもこういう状況なので、ここは統計学の専門家から言うと、まだ数少ないとか、いろんな意見は出てくるかもしれませんが、この8%でも今後、そういう意味で変わってくるかも分かりませんが、ただ、やっぱり明らかに第3波までとは違うという印象を担当部も現場も、僕自身も思っています。数字上もやはり明らかではないかと思っています。 朝日新聞:第3波以降、例えば高齢者施設のスマホ検査センターとか、高齢者施設クラスター対策とか、医療従事者へのワクチン接種とかが始まった、それの効果がむしろ高齢者側の死亡者を減らして、割合を減らしているみたいな、そこまで明るい材料は見えていないということですよね。そっち側の。 吉村:そうですね。現時点では、確かに高齢者スマホ検査センターとか、さまざま行っていますけれども、ちょっとそこまでは。60代以上は増えてきていますから、このあと重症化する方も増えてくる可能性は十分あると思っています。 ただ、今までは、どちらかというと若い世代が増えてきて、若い世代がピークアウトして、そのあと60代以上の方はもう遅れてピークアウトするわけですけど、その60代以上の方で重症者の方がそのあと増えてくるっていうのが第3波までの傾向だったんですけど、今回はもうその前に重症者が出てきているという状況があります。つまり40代、50代、本来重症化しない人たちが重症化して、このあとどういう経路をたどるか分かりませんが、今までの経験則から言うと、高齢者にも広がってくる可能性は十分あると思います。 朝日新聞:ありがとうございます。 司会:ほかの質問の方、お願いします。じゃあすぐ後ろの。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見4月28日 全文2に続く