大阪府・吉村知事が定例会見4月28日(全文1)50歳以下重症者が第3波の2倍に
中等症病床で重症者の治療を
もともと大阪府の計画の確保病床数っていうのは最大224床ということで、この間、積み増しをしてきたわけですけれども、現状は330床を確保して、運用をしています。現実の運用病床数が330床です。ここは本当に多くの重症病床を扱う病院の皆さんにご協力をいただいて、この病床確保ができているという状況ですが、この330床のうち、入院されているのは306名です。 先ほど申し上げた中等症、力のある中等症で、重症の治療をしていただいているのは69名です。他府県で受け入れていただいて、これは滋賀ですけれども、重症者が1人です。合わせると376名ですから、そういった意味で、もうほぼこれは100%です。 併せて、中等症についてです。病床運用率79%とありますけれども、これも極めて高い数字です。というのはまず、この軽症・中等症の病床の中で、子供用の病床、それから精神患者の病床と、精神患者用というのは主に認知症の方が当てはまってくるわけですけれども、なんかが当てはまりますが、それが約80床ありますから、それを除いた運用率でいくと82%と。82%というと、あと20%あるじゃないかと思われるかもしれませんが、実態はそうではありません。 先ほど申し上げたとおり、ここの中等症で、今、重症の治療をしていただいているのが約70名いらっしゃいますから、つまり、そのときは病床に掛かる看護師さんの負担というのが圧倒的に重症と、軽症・中等症では違います。看護師さんの数が、そこで重症の治療をすることで割かれていますので、現実的には中等症の病床というのは、このパーセントよりも逼迫しているという状況です。
病床逼迫は大型連休中が最大の山場
そのパーセントまではなかなか算出ができないんですけども、現場からの報告、まだ実態としても看護師さんがそこに、重症病床の、重症の治療をやってくれているわけなので、どうしてもここは管理体制が軽症・中等症と変わってきますから、実際の受け入れ病床は少なくなっているという状況です。 つまり重症、軽症・中等症とも、極めて厳しい状況です。この病床の逼迫というのは大型連休中が最大の山場になると思っています。というのも、重症者が増えるということと、やはりゴールデンウィークですから、どうしても医療機関が、これはもう通達を、要請をして、感染症法上の要請をしていますけれども、どうしてもこの連休中というのは医療機関の体制も手薄になってしまうという中で、重症、また中等症の患者さんが多いということなので、極めて逼迫をしています。次、お願いします。 その重症者についてですけども、変異型ウイルス、変異株について、特徴的な数字が出ています。重症者に占める50歳以下の重症者の割合ですけども、第3波と第4波を比較しまして、50代以下、高齢者じゃない50代以下の割合が2倍に急増しています。第3波までは全体の陽性者に占める50代以下の重症者の割合というのは17.5%でしたが、第4波、これはもう変異株の影響が色濃く出ていますが、第4波においては34.4%。つまり50代以下の割合が2倍に急増しています。また40代、50代に限って見ましても、重症化率が第3波に比べて1.5倍に急増しています。第3波の重症化率、40代、50代の新規陽性者の重症化率というのはだいたい1.9%でしたが、この変異株の影響がある第4波は2.8%です。1.5倍重症化しやすいと、重症化率が高いということになります。 お亡くなりになられた方についてです。内訳を見ましても第3波のときは50代以下というのはほとんどないという状況でしたが、第4波については8%、50代以下になっています。8%というのはどのぐらいの割合かというと、第3波は1.9%ですから、50代以下の割合のお亡くなりになられた方というのは4倍に急増しているという状況です。今、第4波の最中ですから、この先この数字がまたさらに変わってくることは、積み上がってくるというのは十分あり得ますが、今の段階においても第4波の50代以下のお亡くなりになられる方の割合が4倍に急増していると。つまり40代、50代、高齢者でない世代においても重症化しやすい。既存株と比べても2倍ぐらいこの割合が高い。併せてお亡くなりになる率も高いという状況です。