会社で怒られ、陰口を叩かれうつ病に…「笑顔だけは取り繕わなきゃ」本当の自分がわからない主人公を救ったのは、旧友の一言だった?【作者に聞く】
社会人になって、体裁を取り繕うことを覚えた。結果、明るく笑顔で振る舞っていれば、会社でのイメージはよかった。しかし、その反動で本当の自分がわからなくなってしまった、森本淳士さん (@ihsuta3)の「表情(かお)のない人」をお届けしよう。 【漫画】本編を読む ■自分の頭の中にあるものを全部吐き出そうという気持ちで描いた漫画 「心に抱えていたことを漫画にしてくれた」「真面目で頑張り屋な子が潰されていく世の中がとても地獄に見える」など、多数の共感コメントが寄せられた本作は、作者の森本淳士さん自身の実体験から生まれたという。 数カ月スランプが続き、絵も漫画も描けない状態の中、かねてより患っていたうつ病も悪化していった。仕事を辞めて実家に戻らざるを得ない状況になっていた頃、「そんな中、少し回復するきっかけになったのが、10年来の友人でした。それも踏まえて、思い切って自分の頭の中にあるものを全部吐き出そう、という気持ちで描いたのがきっかけです」と明かしてくれた。「吐き出すために描こうと思った漫画」であったため、当初はSNSに上げることも考えていなかったそうだ。 「メッセージを込めて描こう!という気持ちはあまりなかった」というが、自身の気持ちをありのままに表現したところが多くの読者の共感を呼んだ本作。森本さんは「共感のお声をたくさん頂けてうれしいです。どうかこの漫画に共感していただける全員が『自分を追いつめすぎず、幸せに生きられますように…』と思っています。この漫画で救われた人が一人でもいるのであれば、自分も報われます」と、生きづらさを抱えて生きる人々へエールを送っている。 取材協力:森本淳士 (@ihsuta3)