【佐藤ジョアナ玲子のアマゾン旅】アマゾン川流域きっての都会「コンタマナ」で見た夜市
アマゾン川流域に暮らす修理屋のおじさんの家にお邪魔してみた
でもきっと、修理の腕がいい加減だからって、悪い人ってわけじゃないもんね。というわけで、晩御飯は修理屋のおじさんたちと一緒に乾杯。 ちなみにペットボトルに入っている黄色いのはビールではなく、コーラ。ペルーにはインカコーラという炭酸ジュースがあって、コーラといえば赤いラベルと黒いドリンクではなく、青いラベルの黄色いドリンクなのです。 この日のメニューは干したお魚と、蒸したタロイモ。このお魚が、かなり塩っぱい。玉ねぎが浸かったお酢をソースとしてかけると、塩気が中和されて食べやすくなるのに気が付いて、食が進む。独特の醗酵したみたいな風味が病みつきになる。ただ本当はこのソースにも少し塩が入っているから、余計に塩分を摂取してしまうというトラップでした。美味しい、美味しい、止まらない。 アマゾン川ではブラウン管テレビが現役でした。ちなみにこのとき日本では選挙が行なわれていて、その報道もこのブラン菅テレビに映っていました。まさか日本の選挙事情をアマゾン川で知ることになるなんて。 気になるトイレはこちら。 トイレの前には、なぜか一本橋。電気は無くて暗いから、これ、酔っぱらった人は踏み外すこと必至。ある意味、トレイの怪談より怖いトイレです。
アマゾンの男はなぜ、自信たっぷりなのか
失敗してもまったく落ち込む素振りがないペルー・アマゾン川の修理屋さんのおじさんたちを見るに、なんでも思い通りに行かないのがアマゾンの通常なのでしょう。私たちも、細かいことは気にしないで笑って川を下り続けようと決めました。 それにしても、どうして彼らはいい加減なのに、いつも自信たっぷりなのか? みんながみんないい加減だから、信用できるのは自分だけ。せめて自分自身のことは信じてあげないと。 もしかしたら、そういう心理が働いているのかも。なんだか、新しい価値観に触れた気がします(次回へ続く)。 私が書きました! 建築学生 佐藤ジョアナ玲子 フォールディングカヤックで世界を旅する元剥製師。著書『ホームレス女子大生川を下る』(報知新聞社刊)で、第七回斎藤茂太賞を受賞。中日新聞の教育コラム「EYES」に連載。ニュージーランドとアメリカでの生活を経て、現在はハンガリーで廃材から建てた家に住みながら建築大学に通っている。
BE-PAL.NET