40代大学院卒ワーママが嘆く、日本企業における「高学歴の残念な現実」
夫も私も院卒→企業研究員です。夫は『研究員でした』ですが。3年前、彼がずーっと憧れていた職種に転職しました。私達夫婦は一般的な夫婦の中では高学歴かもしれません。 「それ、やる意味あります?」令和の新人の“鬼強すぎる態度”に、心折れた氷河期サラリーマンが思うこと さて、本記事では、我が夫婦、高学歴だよ~と「マウント」をとりたいのではございません。 むしろ逆。 国内大学の院卒だろうが、ハーバード大学の院卒だろうが、何だろうが日本企業に入ると、どの大学院でも一律で、
同じ給与です
条件も同じです。 9時~17時半勤務。福利厚生も一緒。食堂も同じ。 うん、知ってるわ!というところでしょうが、子供の教育に熱心になってしまうと忘れてしまう時がある。少しでもポイントの高い学校に入れたら天にも昇るほど嬉しいですし、下がってしまうとこの世の終わりくらい悲しくなってしまう。私も現在、そんな『中学受験 沼』にドップリハマっている訳です。 でも、冷静に考えてみて。自分よ。 学歴や偏差値で差がつくことなど、社会人になると皆無と言ってよいくらいなのです。 一部、学閥が強い企業はありますが、大丈夫。採用の時点で察しがつきますし、極々限られた企業です(そして、その学校じゃないと、ちゃーんと落とされます)。 2024年現在、有効求人倍率は10年・15年前の数値より上がっています(厚生労働省HP)。 もちろん、大学の名前によって落とされることもあると思いますが、20年以上前の氷河期よりは全然マシ。選り好みしなければ、若い!20代!というだけでも、企業に採用してもらえる世の中になってきました。
むしろ高学歴だとオーバースペック
いーーぱい勉強してきたのに、日本企業に入社したら初任給、一律やん!アホチャウカ?!ってなる。 ちょっと待って。大卒と院卒で違うじゃない!(厳密には大学院は『卒』ではなく『修了』。ここではややこしいので卒で統一させてもらいます。) 後者は初任給で数万円高いよね?って思いますよね。ええ。事実そう。 でも、結構簡単に並ばれますし、抜かれますよ。大学院卒は平気で。大卒に。 残念ながら院卒だからと言って、アドバンテージがめちゃくちゃあるわけではない。 末は博士か大臣か…昔は子どもの将来を期待して使われていた言葉ですが、もはや死語。もう何が良いのか分からない。多様性の波(しかも潮が全く読めない)に飲み込まれている訳です。 まぁ、研究員は院卒じゃないと採用していない企業は多いですが、どうなんでしょ。入ってしまえば垣根を超えることもある。なんせ、日本企業はスペシャリストではなくゼネラリストを育てるのが大好きなので。 技術系で数年働いて、研究部門に異動した人もいます。 院卒で研究所に採用されたのに、数年で他の部署に飛ばされる人もいます(はーい!私)。 紹介が遅れました。私も研究→技術→研究とたらい回しになった人間です。 ちなみに、研究→営業→研究の人も結構な人数、存じ上げております。同じ大学院卒でずっと研究している人も珍しかったりします。 入社したら、人事は水物なので、その企業のトップが変わると、訳が分からない配属になります。 一生、研究・技術系にいられる訳ではない。 とにかく! 研究・技術系にいると必死に勉強してきた真面目ちゃんが多く、よい意味でも世間知らずなので、 「あれ?オレ・ワタシ、血を吐くほど勉強したのに、ぜーんぜん勉強していない人たちと扱い一緒じゃん。ウェイ!」 という感想を持ち、落胆する人は、いーーぱいいます。 もう数えきれないくらいゴマンと見聞きしてきたので、新人と話す度に「あぁ、またこの下りか~」って思います。 でも、一縷の望みを持っていたりする。10年後、20年後に報われる?なーんて。 そんなことはまず、ありません。