2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤーにホンダ「フリード」が選ばれた理由
日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会は、2024年12月5日(木)、「2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー」の最終選考会を開催し、以下の通り各賞を決定した。
日本カー・オブ・ザ・イヤー
■ホンダ「フリード」 【授賞理由】 基本5ナンバーサイズで3列シート。日本市場で重用されるファミリーカーゆえ、これまでは突出したキャラクターを生み出しづらかったことも事実。ホンダはそこに切り込んだ。居住性、使い勝手の良さに磨きをかけるとともに、動的質感の向上、ひいては操縦の喜びをも加味することに成功した。ガソリンエンジンモデルに加え、ホンダ独自のハイブリッド「e:HEV」を加えたことも大きな魅力のひとつ。ホンダが大切にしているM・M(マン・マキシマム、メカ・ミニマム)思想を見事現代に体現した1台。
インポート・カー・オブ・ザ・イヤー
■ビー・エム・ダブリュー「MINI クーパー」 【授賞理由】 シンプルさ、痛快なドライブフィール、ラジカルさ…新型MINIクーパーは、その伝統的名称からユーザーが期待するすべてを高次元で進化させた。10ベストカーに4台の輸入車が選出された中で、EVだけでなくガソリンエンジンモデルをラインナップしたのはMINIクーパーのみ。BMW7シリーズと同等の安全装備/運転支援システムを装備したことも注目に値する。コクピットのデジタライズ、リサイクル素材の積極採用等、実用性と遊び心を満載させた点も面白い。
デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー
■三菱「トライトン」 【授賞理由】 昨年に続きデザイン賞は三菱が獲得した。前回が軽自動車のデリカミニだったのに対し、今回はピックアップトラックの世界戦略車、トライトンでの受賞。スリーダイヤモンドのお家芸である4WDを、一見武骨な、しかしだからこそ新しいライフスタイルを想起させる造形としたことが授賞につながった。堅牢なフォルムに同社が「ダイナミックシールド」と呼ぶ大胆なフロントエンドのデザインが調和。難しいダブルキャブでありながらバランスの取れたプロポーションを実現している。