Pontaの成功から学ぶ、「キャラクターマーケティング」の重要ポイントを制作者に聞いた
ブランディングや認知向上、販売促進を目的としたマーケティング施策において、多くの企業や自治体で活用されているキャラクター。熊本県の「くまモン」や共通ポイントサービスの「Ponta(ポンタ)」など、成功事例も多く出ている。
では、キャラクターマーケティングを成功させるには何が必要なのか。「Ponta」やテレビ東京「ナナナ」のキャラクターデザインを手がける電通 カスタマーエクスペリエンス・クリエーティブ・センター アートディレクターの糸乘(いとのり) 健太郎氏に、「成功事例の共通点とキャラクターマーケティングの難しさ」を聞いた。
キャラクター×テクノロジーで提供、メリットはさまざま
約17年にわたってキャラクターデザインに携わる糸乘氏は、「ここ10年ほどでキャラクターの活用方法が増えた」と話す。
┌────────── スマートフォンの登場やテクノロジーの発達により、SNSが活発化したり、ARやVRが誕生したり、メディアが複雑化しています。一昔前はキャラクターの露出といえばCMやパッケージが多かったのですが、現在はSNSをはじめ、露出媒体が多様化しています(糸乘氏) └──────────
そうした変化を踏まえて、電通ではキャラクターにAIやAR、アバターなどのテクノロジーをかけ合わせて顧客体験を高める「キャラクターCXソリューション」を新たに立ち上げ、サービスとして提供している。現代におけるキャラクターマーケティングのメリットとして、糸乘氏は以下を挙げた。 ・企業やサービスのシンボルとして、コミュニケーションを統一できる ・自社開発のキャラクターは、権利などを気にせず長期で使い続けられる ・親しみやすく、ファンになってもらいやすい ・子どもから大人まで幅広くアプローチできる ・ARやVR、AIなどテクノロジーとの相性がいい ┌────────── 1つシンボルとなるキャラクターがいるだけで、複数のメディアに露出させても統一感を保ちやすくなります。特に、日本人はキャラクターを好む国民性なので、幅広い層に受け入れてもらいやすい土壌があります(糸乘氏) └──────────