Pontaの成功から学ぶ、「キャラクターマーケティング」の重要ポイントを制作者に聞いた
オリックス・バファローズとのコラボなど、キャラクターはこんな場面で活用できる
キャラクターの活用用途を調べてみると、ホームページやSNS、広告でのコミュニケーション、パッケージへの露出、スタンプやグッズへの展開、着ぐるみでのイベント出演、ライセンス事業など多岐にわたる。 実際にキャラクターは、どんな場面で活用されているのか。糸乘氏が手がけたPontaにおける活用事例を紹介する。 オリックス・バファローズとコラボしたXのアカウント「バファローズ☆ポンタ」の投稿 オリックス・バファローズとコラボしたXのアカウント「バファローズ☆ポンタ」は、まさに成功事例の1つで、Pontaの認知や愛着度の向上、サービス利用の活性化に役立っているという。Pontaを運営する株式会社ロイヤリティ マーケティングが2016年シーズンにバファローズのキャップスポンサーとなったことを機に、キャラクター「バファローズ☆ポンタ」がバファローズを応援するというスタイルで運用されている。
現在、32.1万人のフォロワーがおり、ほぼ毎日投稿がされている。2016年のSNS使用開始以来、バファローズを応援するファンと気持ちを共有するようなコミュニケーションを継続することでフォロワーが増加、フォロワーとの一体感を醸成しており、各投稿へのリアクションも上々だ。 ┌────────── Pontaを運営するロイヤリティマーケティングは、Ponta会員のバファローズ☆ポンタへの好意度を調査していて、好意度が高い人はPontaの経済圏での利用状況が活発な傾向があるそうです。キャラクターの好意度が商品やサービスの購入意欲につながることは、十分にあるだろうと考えます(糸乘氏) └────────── また、ローソンでは2023年の年末に、店頭でPontaと消費者がコミュニケーションを取れる実証実験を実施した。AIのシステムを入れたPontaのぬいぐるみを店頭に置いて、顧客の呼びかけに答えるという仕様だ。 挨拶などの会話だけでなく、「寒い日はホットコーヒーがおすすめです」など、さりげなく商品の紹介もできるよう工夫を施したという。期間限定での設置だったが、来客した多くの顧客がPontaに話しかけており、中には来店のたびに話しかける人もいたそうだ。