木村文乃が語る“役者”への思い 『ザ・ファブル』新作、磨きかけたアクション
木村文乃は2006年のデビュー以来、数多くの作品に出演しキャリアを重ねてきた。演じる役柄も、おとなしくお嬢様的なイメージに始まり、近年は個性の強い人物やアクションを含めた強い女性まで、演技の幅を広げてきた。役者としてますます注目を集める存在になっている。映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(江口カン監督)の公開を18日に控える木村に、演じることや作品への取り組みについて聞いた。
撮影に臨む3ヵ月前からトレーニング開始
どんな相手も6秒以内に仕留める伝説の殺し屋・通称“ファブル(寓話)”と呼ばれる謎の男(仮名=佐藤アキラ)が主人公の映画『ザ・ファブル』は南勝久氏による人気コミックが原作。2019年に公開されヒットしたが、主演の岡田准一をはじめ錚々たる男優陣が殺伐とした裏社会の戦いを熱演する中で木村文乃、山本美月ら女優陣の存在感も際立つ作品だった。壮絶なアクションだけではなく、コメディ要素もふんだんに盛り込まれている点が幅広いファンを獲得している。 「前作を観られた方々の感想で、血が苦手だという女性の声もあって、今回は血が飛び散る回数がグッと減って、より人間ドラマ的な部分が掘り進められて内容が濃くなっています」 シリーズ第二弾となる今作『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』では平手友梨奈、橋本マナミと女優陣の層も厚くなる。原作ファンからは一番泣けるエピソードとして親しまれる“宇津帆編”を映画化し、アクション、笑い、ドラマすべてがバージョンアップしている。そんな中、木村は引き続き、岡田演じるファブルと兄妹になりすまし一緒に生活を送る相棒ヨウコ役で出演する。卓越したスキルと記憶力を持つ美貌のバディだが自由気ままで酒豪という一面も併せ持ち、作品の魅力を広げる重要なキャラクターだ。前作では終盤でアクションを披露する場面があったが、今回はさらにアクションに磨きがかかっているという。 「普段すごく高いモチベーションでアクションに臨まれている皆さんの中に入って、足を引っ張るわけにはいかない気持ちが一番でした。前回より今回のほうがしっかりとアクションシーンがあるので、撮影の3ヵ月前からトレーニングを始めました。映画の観方は人それぞれなので、本当に気軽に観に来ていただけたら嬉しいですし、観終わったあと映画について話したくなるような見どころはいっぱいある作品になっているんじゃないかなと思っています」