木村文乃が語る“役者”への思い 『ザ・ファブル』新作、磨きかけたアクション
さまざまな人たちの心の葛藤する部分が好き
プライベートではスキューバダイビングをはじめ写真などの趣味を持つことで知られる木村だが、この頃はオフでもドラマを観るようになったという。 「以前はバラエティー番組程度であまり観ることはなかったのですが、コロナの世の中になってからは国内外問わずドラマを観ています。昨年観た中では、やはり韓国ドラマの『梨泰院(イテウォン)クラス』は特に好きでした」 コロナ禍になり、配信でドラマや映画を観る人が増加する中、昨年は「愛の不時着」など韓国ドラマの健闘が目立った。「梨泰院クラス」もヒット作の一つだが、どんなところに惹かれたのか。 「『ザ・ファブル』もそうなのですが、人と人との気持ちのぶつけ合いと理解。さまざまな人たちの心の葛藤する部分が好きです。韓国ドラマは『梨泰院クラス』に限らず、ぶつかるときはぶつかるんだという、真っすぐな気持ちを相手にぶつける点がいいなと思います」 そうしたドラマを観ていると、仕事にフィードバックできる部分があるのだという。 「プロとして仕事をさせてもらっている身なので、それはたくさんありますね。1からお仕事とは何だろう?と学ぶというより、役に挑んでいる俳優さんの気持ちの部分に入ってみる。ただドラマを観て楽しむのではなくて、より深いところに入ろうとしている自分がいるなと思います」 前作からバージョンアップしたという映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』は6月18日に全国公開される。ヨウコ役をはじめ、今後の木村の活躍が楽しみだ。 (取材・文:志和浩司)