薄幸、怪演、コント… 役者・木村多江のストロングポイント
落ち着いた役から“ぶっ飛んだ”役まで持ち前の演技力で幅広く魅せる女優、木村多江。近年ではNHK「チコちゃんに叱られる!」をはじめバラエティー的な側面も惜しみなく披露しコント番組にも出演するなど、多彩な活躍でネット人気も急上昇中だ。先月26日には「あさイチ」に出演しファッションともども話題になってツイッターのトレンドに上がった。自身のインスタグラムなどSNSでも話題を提供しファンを飽きさせない。12日にはやはりおしゃれなファッションに身を包んだ写真とともに19年放送のドラマで今年12月に劇場版が公開される“あな番”こと「あなたの番です」についてもふれている。
幅広い活躍で強烈なインパクト
「当初はおとなしい不幸な女性を演じ『薄幸女優』などと言われたこともありましたが、近年では『あな番』で視聴者の度肝を抜いた“ミキサー主婦”などいきなり豹変する怪演ぶり、壊れた役柄でもおなじみになりましたね。プラス、バラエティーで見せるギャップがさらに人気を呼んでいます。実力のある役者さんが全力でコントをやると、芸人さんとはまた違うインパクトがあるんですよね」(テレビ情報メディア30代女性編集者) 何しろ“チコちゃん”では過去、蚊やホコリ、インフルエンザウイルスやシャボン玉など人間ではない役で一人朗読劇までやってのけた木村。迫真の演技力で「蚊の一生」を演じたり、ホコリが生まれるところから掃除機に吸われて捨てられるまでを演じきる木村に、その都度ネットでは「木村多江さんに何をやらせるんじゃ!」「木村多江の無駄遣い」などとファンも大喜びで盛り上がってきた。 「『蚊の一生』にしても根底に“蚊が血を吸うのは元気な子どもを産むため”などの真面目なテーマが流れていて『せつなすぎて泣けた』『もう蚊を叩けなくなった』といった反響もあったほどで、けっしておちゃらけているわけではないんですよ。その辺も木村さんの真面目さと相反しない範囲で行われていることで好感を損なわない大事なポイントとなっています」(前出・編集者)