「はあ? 良いところ取りじゃん」夫が家事育児を「“やった気”になってる問題」に妻たちが怒る“本当のワケ”
出産してからの女性の悩みや愚痴で、「夫が家事や育児をやった気になっている問題」があります。 これはどういう問題かと言うと、たとえば家事の場合だと、たまに食器洗いをしたりゴミ出しをしたりしているだけなのに、家事をやった気になっている夫に腹が立つというものです。 【漫画で読む】「俺は家族のために頑張ってる」「あなたは何もしてくれない」このすれ違いを生む男女の違いとは 育児の場合、問題はもっと深刻になります。子どもをあやしたり一緒に遊んだりはするけれど、夜泣きや子どもの機嫌が悪いときの対処など手がかかることは全て妻任せになる夫に対し、憤りを隠せない女性の話は沢山聞きます。 この問題をある女性が、「苦労して作成しているExcelファイルのエンターキーだけを押しにやってくるようなもの」と表現していて、例えが上手いなと感心しました。 つまり、「旦那が家事や育児をやった気になっている問題」は、夫である男性の良いところ取りが気に入らないという問題でもあるんですよね。
良いところ取りをする夫は、妻の苦労を見ていない
家事の場合だと、食器洗いをたまにしただけで家事をやった気になっている夫は、そこに至るまでのプロセスの大変さをまるで見てません。 ご飯の献立を考えて、家計のことも考えて、スーパーに買い物に行って、後片付けをしながら料理を作って、というプロセスが食器洗いまでにあるわけです。 ゴミ出しにしても、それは同じです。 生ゴミを捨てるときはちゃんと水を切って、排水溝がぬめらないように掃除をして、ゴミの分別をして、まとめて、というプロセスがゴミ捨てまでにあるわけです。ゴミ袋が切れていたら、補充もせねばなりません。 そんな面倒くさいことを毎日やっているのに、最後の良いところだけ持っていって、楽してんじゃねえよというわけです。
育児や子育てに向き合うことは、嫌われ役を担うということ
育児の良いところ取りに関しては、もっと言いたいことがあるという女性も多いのではないでしょうか。 母親が育児や子育てにちゃんと向き合っていると、必然的に嫌われ役を担わないといけない場面が多くなります。 なぜなら、子どもがちゃんとした大人に成長するように、躾をしないといけなくなるからです。 その躾の中で、子どもがどれだけ反発しても言いたくないことを言わないといけないし、子どもが何か間違いを犯したらきっちり叱らないといけない。 ときには大声で怒鳴ってしまうほど、子どもが言うことを聞かないこともあるわけですから、育児や子育てにちゃんと向き合っている女性は、一定期間子どもに疎ましがられることもあるんですよね。 子どもに嫌われたくない、お母さん好きな子どもでいてほしいとか言ってられないし、むしろ嫌われてもいいから、子どもの将来のことだけを考えているというわけです。