独自の二次燃焼システム採用! ストーブとオーブンが一体の薪ストーブが暖房と調理の二兎追える懐の深さがヤバい
薪ストーブを展開して暖を取る準備をし、さらにオーブンをセッティングして料理のスタンバイを行う。キャンプ愛好家にとっては至福の作業である一方、火を使った拠点を複数用意するのは、設営と撤収も火の取り扱いも、少々手間がかかるものです。 【写真】オーブン一体型薪ストーブの機能をチェックする(全8枚) そんな手間を解消し、便利さと楽しさを両立させたアイテムがオーブン一体型薪ストーブ「STOVEN(ストーブン)」。創業50年を迎える板金加工の老舗、富岡工業所から誕生したキャンプギアメーカー「F&C」による、話題の製品です。料理を作って味わう楽しさと、炎を眺めながら温まる癒しの時間。その両方を提供してくれるのが、この一体型薪ストーブの魅力です。
火をつけたらすぐにオーブン料理の準備が完了
「STOVEN」の最大の特徴は、薪ストーブとオーブンが一体化した構造。左側の燃焼室で薪を燃やし、その熱を右側のオーブン室に効率よく伝える仕組みになっており、熱のロスを最小限に抑えた設計です。 薪に火をつけると、オーブン内部はすぐに温度が上昇。煮込み料理やグリル料理、ピザなど、料理にすぐに取り掛かれるのがうれしいところ。薪の炎で暖を取りながら、同時にオーブン料理を作ることができ、時短にもつながるのでキャンプの過ごし方の幅が広がります。 庫内のサイズは、幅26cm×奥行き31cm×高さ22cm。開口部は幅23cm×高さ20cmと広めで、直径20cm程度のスキレットやピザも楽に投入可能。 グラタンやハンバーグ、チキンのグリルといった炙り料理がおいしくできるのはもちろん、パンはふっくらとした焼き上がりに。ストーブに設けられた小窓越しに料理の焼き具合を確認でき、炎を見ながら完成を待つひとときは、キャンプの醍醐味のひとつです。
効率のよい二次燃焼で高い火力と熱量を実現
この高い火力と熱量を実現しているのは、「STOVEN」独自の燃焼システムです。本体側面と背面には、二次燃焼給気用のボックスが取りつけられ、給気取り込み穴が設置されています。 一次燃焼で発生した可燃性ガスに新たな空気を送り込み、再燃焼させる仕組みで、炉内温度をさらに高め、オーブン調理を効率よく行えます。 加えて、本体側面には空気の流入を調整するスライドがあり、燃焼効率を細かくコントロール可能。燃焼室の扉にも工夫が施されており、扉部分に設けられたデフレクターが空気の流れを調整。小窓のガラス面に空気を吹きつけて煤を防ぎ、クリアな視界を保つ仕組みです。 「STOVEN」は扉以外のほぼすべての部分を鉄で製作。鉄ならではの輻射熱が高く、調理面だけでなく、暖房の面でも抜群の暖かさを提供します。 ストーブの天板でも煮込み料理やフライパンでの調理ができ、使い方次第で料理の幅がさらに拡大。後片付けも簡単で、燃焼室の下に設けられた灰受けトレイを引き出すだけで、灰を処理できます。 この「STOVEN」は、キャンプの快適さを一段と高める薪ストーブとして、キャンプ愛好家にぜひおすすめしたいアイテム。暖を取りながらおいしい料理を存分に楽しむ時間を、この一台で叶えてみませんか?
ソトラバ編集部