はやぶさ2の現状 JAXAが会見 (全文1)イオンエンジン出せる最高能力発揮
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7日午前11時から、小惑星「Ryugu」(リュウグウ)に向けて飛行を続ける小惑星探査機「はやぶさ2」の現在の状況について記者会見した。 「はやぶさ2」は、イトカワから帰還した「はやぶさ」の後継機で、同じく小惑星の表面からサンプルを持ち帰ることがミッション。2014年12月に打上げられ、約3年半かけて目的地のリュウグウを目指す。6月3日には第3期イオンエンジンの連続運転を終了し、予定通りの航行を続けている。 リュウグウは、地球に接近する軌道を持つ小惑星の一つで、大きさはイトカワの2倍弱の900メートル程度と推定されている。
会見の進行について
司会:定刻になりました。小惑星探査機はやぶさ2の記者説明会を開催いたします。まず初めに、登壇者の紹介をいたします。皆さまより向かって右手から、はやぶさ2プロジェクトチームミッションマネジャー、吉川真。 吉川:【よろしくお願いいたします 00:02:22】。 司会:イオンエンジン担当、西山和孝。 西山:よろしくお願いします。 司会:2名でございます。私は本日、司会進行を担当いたします、広報部報道メディア課、永松です。よろしくお願いします。それでは、登壇者より小惑星探査機はやぶさ2の近況説明を行います。よろしくお願いいたします。 吉川:はい。では私のほうからご説明いたします。本日もお忙しい中、集まっていただきましてどうもありがとうございました。では早速なんですが、はやぶさ2の現状につきましてご説明したいと思います。資料のほう1ページ進みまして、本日の内容なんですが、主にイオンエンジンの往路運転終了ということと、あと現在、光学電波複合航法、単純に光学航法と言うんですが、今、光学航法行っていますがこれについてのご説明と、今後のスケジュールということが今日の主なテーマになります。
ようやく小惑星到着の直前まで来た
目次ですが、これはこのあと出てきますので、ここは省略いたします。まず最初は、いつもこの概要のページあるんですが、ここもいつも同じなので省略いたします。その次のページも、これもいつもお見せしている図ですけれども、ようやく小惑星到着の直前まで来たということで、この図でこの到着のところについに日付が入りました。2018年6月27日、まだ前後という不確定性が残りますけれども、今日この27日のことを、今日、ご報告したいと思います。まだ前後、ちょっと若干、数日ずれる可能性はあるということですけれども、いよいよ近づいてきたということです。ほかはこれまでのとおりということになります。 で、次のページ、6ページに行きますと、今日現在、6月7日現在、約2100キロメートルのところに探査機はいます。リュウグウから2100キロメートルです。6月3日にはイオンエンジンの往路運転が全て終了しました。で、到着は今、先ほど申し上げましたように6月27日前後予定ということになりました。これは昨晩までのデータで確認をして、一応、6月27日前後と言えるということになりました。現在は光学電波複合航法、いわゆる光学航法を行っていますということになります。ではこのあと、イオンエンジンにつきましては西山のほうからご報告いたします。