やっぱり、生で見たくなっちゃうじゃないですか――坂井真紀が「推す」NBA、そしてバスケW杯
今年公開の出演映画だけでも7本、ドラマに舞台、さらには情報番組のパーソナリティと目まぐるしく活躍する坂井真紀(53)。俳優として30年以上のキャリアを積んできた彼女だが、実は20年来の「NBA好き」という一面も持つ。坂井の長年の「推し」であるNBA、そして開幕を控えた2023バスケW杯についての思い、そして本人の「これから」を聞いた。(取材・文:栗原正夫/撮影:殿村誠士/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
最初の出会いは90年代の終わり頃
「野球とかテニスとか、元々スポーツ観戦は好きでした。スポーツは筋書がないし、最後まで勝負のわからない面白さがあって、毎回見たことのないストーリーに出会えるというか。そして、そこから大きな感動とさらに大きなエネルギーをもらえますし、選手の背景などを知ると思い入れも深くなり、さらに楽しくなってくるんです」 そう話すのはテレビや映画、舞台などで幅広く活躍する俳優の坂井真紀。スポーツ観戦のなかでも特にNBA(北米プロバスケットリーグ)が好きで、ファン歴は20年以上になるという。 「最初の出会いは90年代の終わり頃です。キッカケの1つは1998-99シーズンにニューヨーク・ニックスがプレーオフ最低の第8シードからファイナルまで勝ち上がり、‟ミラクル・ニックス”と呼ばれたニューヨークニックスに夢中になりました。ニックスにはパトリック・ユーイングというスター選手がいたのですが、そのプレーオフでは途中でケガもあってあまり出場できませんでした。チーム一丸となってその穴を埋めようとするわけですが、その中で私はマーカス・キャンビーという選手が好きでした。 キャンビーはどこか頼りなげに見える表情をいつもしているのですが、豪快なダンクシュートを決めてワーっと吠えて、そのギャップに一気にファンになってしまいました。いい顔するんですよね。最終的にニックスはファイナルで負けてしまい優勝は逃しましたが、とても魅力的なチームで、そこから2000年代中盤頃がいちばんNBAにハマっていた時期です」