やっぱり、生で見たくなっちゃうじゃないですか――坂井真紀が「推す」NBA、そしてバスケW杯
やっぱり、生で見たくなっちゃうじゃないですか
好きが高じて現地に足を運んだこともある。ニューヨークではニックスの本拠地、マジソン・スクエア・ガーデンに興奮。2001年にNBAのレジェンドであるマイケル・ジョーダンがワシントン・ウィザーズで現役復帰した際には、その姿を一目見たくてワシントンを訪れた。 「やっぱり、生で見たくなっちゃうじゃないですか。現地のアリーナに行くと独特の雰囲気や盛り上がりがあって、観客が楽しめるような計らいもたくさんあって、最高に楽しいですよね」 プチ自慢は、毎号買っていたバスケ雑誌の投稿欄に自ら描いた選手の似顔絵が掲載されたこと。すでに俳優としてデビューしていた坂井は、当時のスター選手、ケビン・ガーネットを「見た目が書きやすそうだった」という理由で描いたと笑う。 「当時はダンクシュート(日本スポーツ企画出版社)とHOOP(日本文化出版)、NBA専門誌が2誌あって、どちらも毎号買っていました。なんていうペンネームで送ったかも、結局どちらの雑誌に掲載されたかも忘れてしまったんですけどね(笑)」 2011年に長女を出産し、その後は子育ての忙しさもあってテレビの前にかじりつき試合を見るような機会は減った。だが、この夏に日本、フィリピン、インドネシアの3カ国で開催されるFIBAバスケットボールW杯は(以下W杯、8月25日から9月10日)は坂井も楽しみだと話す。 「NBAは見ていても、日本のBリーグはほとんど見たことがありませんでした。なので、選手の顔と名前を覚えるところからはじめました。でも、今回、強化試合を見はじめたら、とても面白い。7月の台湾との強化試合でポイントカードで主将の富樫勇樹選手のプレーを初めてちゃんと見ましたが、なんで今までBリーグを見てこなかったのだろうと後悔するほど魅せられました」
田臥勇太のNBAデビュー戦では泣いた
残念ながらロサンゼルス・レイカーズの八村塁はW杯出場を辞退したが、もう1人の日本人NBAプレーヤー渡邊雄太(フェニックス・サンズ)が代表に合流する。20年以上前からのNBAウォッチャーでもある坂井にとっては、NBAで日本人選手が活躍していること、そんな選手が日本代表としてW杯でプレーすることに時代の流れを感じずにはいられないはずだ。 「それこそ私は2004-05シーズンの開幕戦で(日本人初のNBA選手で)当時サンズに所属していた田臥勇太選手が(アトランタ・)ホークス戦でデビューしたときに感動して泣きましたからね。いま八村選手や渡邊選手がNBAで活躍しているのは本当にすごいことだと思いますし、かつて田臥選手が引いたレールの上に2人がいると思うとその歴史にまた泣けてきます。 八村選手がW杯に出場できないのは残念ですが、渡邊選手がどんなプレーを見せてくれるかとてもは楽しみです。NBAでの渡邊選手の常に全力を出し切るプレーは、本当に感動的で応援せずにはいられません。渡邊選手のプレーは多くの子供たちにも大きな夢や希望を与えていると思います。W杯での活躍も期待しています」 ほかに、坂井が注目選手として名を挙げたのが、現在NCAA(全米大学体育協会)のネブラスカ大学でプレーしている富永啓生である。2年前の東京五輪では3人制バスケットボールの3x3の日本代表として出場していた、期待のシューターだ。 「富永選手はリングから距離のある3ポイントシュートをどんどん決めて、また決めた時のパッションが伝わる喜び方がとっても素敵なんですよね。目が離せない選手です。 アメリカの大学で活躍されていますし、NBAのスーパースターの1人と言われているステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)からも期待の選手として名が挙がるほどですから、将来も楽しみです」