やっぱり、生で見たくなっちゃうじゃないですか――坂井真紀が「推す」NBA、そしてバスケW杯
W杯で世界ランク36位の日本は1次ラウンドで、いずれも格上のドイツ(同11位、8月25日)、フィンランド(同24位、8月27日)、オーストラリア(同3位、8月29日)と沖縄で戦う。W杯で初めてバスケを見る方も少なくないと思うが、初心者はどう楽しめばいいのだろうか。 「アカツキジャパン、一度見たら、そのガッツあるプレーに先ず魅了されると思います。全員のお名前をあげて語らないと申し訳ないくらい、めちゃくちゃいいチームです。それに、バスケっておそらくみなさん1度は学生時代にやったことがあると思いますし、見始めるとルールも決して難解ではないんです。たとえばよりコートの大きいサッカーと比較すれば、コート全体が見渡せるバスケは、身体能力の凄さなどもリアルに感じられ、迫力もあります。それに競った試合の終盤は、互いにタイムアウトを取り合いながら(作戦を緻密に考え)、コンマ何秒で勝敗がどちらに転ぶかわからないゲームの面白さもあります。ことしのWBCもあれだけ盛り上がったわけですし、バスケW杯もぜひ多くの方に見てほしいですね」
「来年も元気でやれてるかな?」なんて不安に思うことも
まだ10代の頃、坂井は雑誌『Olive』が好きで、そこで特集されていたフランス映画やヨーロッパ映画に興味を持ち、1988年に公開された映画『小さな泥棒』に主演した女優のシュルロット・ケンズブールに憧れ、モデルを経て俳優としてデビューした。以降はCM、ドラマ、映画、舞台で幅広く活躍し、ことしデビュー32年目を迎えている。 「正直、ここまで長く仕事を続けられるとは想像もしていませんでした。役者の仕事もシビアで、求められなければ仕事をいただけない世界ですから。若いときは『よしっ、次はこれやりたい! あれやりたい!』と勢いでやってきた部分もありますが、いまは『来年も元気でやれてるかな?』なんて不安に思うことも(笑)」 7月までNHKで放送されていたドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』では病気によって車椅子生活を余儀なくされた主人公の母親役を演じたことが話題を呼んだ。近年は私生活同様、母親役が増えるなど年齢を重ねたことで役の幅が広がりバイプレーヤーとして確かな地位を築いている。映画は23年だけで7本の出演作品が公開となる。さらに今年7月からは、日本テレビ系朝の情報番組『ZIP!』金曜日の‟夏のシーズンパーソナリティー”を務めるなど新たな領域にも挑戦中だ。 「年を重ねるごとに自分自身の経験が役につながることが増えていくのは当たり前のことですが、人生の引き出しが増えることが演じる楽しさにつながっているとも感じています。最近は、シンプルに自分を求めていただけることが素直にうれしいですし、自分が経験してきたことで、少しでも作品の力になれたらさらにうれしいです。『ZIP!』の出演依頼をいただいたときも最初は『私がパーソナリティー?』と驚きました。でも、声をかけていただいたからには期待に応えたいですし、どんな仕事でも見てくださる方の心がほんの少しでも潤ってくれたら、元気になっていただけたら、という気持ちでやらせていただいています」