50歳以上が<ビタミンC>を積極的にとるべき理由とは。そして「若返りビタミン」の別名を持つあの栄養素が含まれるのは…ぬか漬け?
◆<はじめる>「若返りビタミン」Eと皮膚を守るビタミンAも補給 ビタミンCとともに50歳から不足しないよう補いたいのが抗酸化作用のある2つの脂溶性ビタミン、AとEです。 まず、ビタミンAは、レバーやうなぎ、卵黄など動物由来の食品に多く含まれる栄養素です。 皮膚や粘膜を再生しながら皮膚の健康を維持するほか、ドライアイや眼精疲労の予防など目の機能を正常に保つ働きもあります。 また、体内でビタミンAに変わるのが、動植物に含まれる赤や黄の色素成分「カロテノイド」です。 自然界には50種類以上とあるとされていますが、ヒトの体に吸収されるのは、そのうちの14種ほどです。 よく知られているのは、緑黄色野菜に多いβ-カロテン。 他にはトマトに多いリコピン、ケールやアボカドなどに多いルテイン、ブロッコリーなどに多いゼアキサンチン、さけに多いアスタキサンチンなどがあります。 これらは乾きやすい50代からは不足に注意。食品からとれるよう意識的に取り入れて。
◆抗酸化栄養素の代表格 一方、ビタミンEは、抗酸化栄養素の代表格で、「若返りビタミン」の別名があります。 女性ホルモンの材料にもなり、生殖機能の維持や、血行促進など、50歳からの女性にはとても大切な栄養素です。 天然のビタミンEには、トコフェロールとトコトリエノールの2種があり、それぞれにα、β、γ、δの4種があるので全8種類あります。 このうち抗酸化作用が特に高いのがトコトリエノール。 食品では、米ぬかや小麦胚芽などにわずかに含まれる程度なので、私はぬか漬けを食べつつ、さらにサプリメントでも補っています。 ビタミンEをサプリメントでとるなら、天然型でなければ、抗酸化作用は期待できません。 天然型のビタミンEには、d-αやd-r-トコフェノールなどがあります。 合成(人工)品には、dl-α-トコフェノールと記載されていますので、サプリメントを選ぶときには成分を確認するようにしましょう。 ※本稿は、『50歳からのやめる美容はじめる美容 肌・髪・体が変わる』(Gakken)の一部を再編集したものです。
山田祥子
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