大阪府・吉村知事が定例会見8月4日(全文2)選択の幅をこのワクチンで広げたい
市町村への意向調査に基づき判断
なので、まず今、大阪府がやっているのは市町村に対する意向調査です。これを今日の夕方までにやります。それに基づいて、この回数に満たないような状況であれば、希望どおりのワクチンの供給の判断をしたい。供給の判断というか、35万回という割り当ての中で希望どおりの配布をすると。そして市町村の希望数が35万回を超えれば、ちょっとここは調整しなきゃいけませんので、これは調整をしたいというふうに思っています。 ですので、早いところは今日の夕方までに回答をいただければ、府としてもあしたの夕方までに国に回答しますので、8月16日の週からワクチンが届いて、その週か、その次の週ぐらいには、アストラゼネカ製のワクチンの接種が始まるということになると思います。 NHK:一番大きく占めるのが大阪市になってくるかと思うんですけれども、松井市長とはこの件について、何かお話しされていますか。 吉村:大阪市については、アストラゼネカについて希望するという話は聞いていますので、大阪市は手を挙げられると思っています。ちょっと数とか、具体的にはまだ聞いてないですけれども。大阪市はアストラゼネカに手を挙げるというふうに事前におっしゃっていたと思うので、そこは回答されると思います。大阪市はやると思います。
選択肢が増えたことをどう考えているのか
NHK:これによってワクチンがなかなか確保できない中で、アストラゼネカという選択肢が増えたわけですけれども、これについて知事はどのように今お考えですか。 吉村:新しい選択肢が増えたということはいいことだと思っています。これは河野大臣に僕から直接確認をしましたが、アストラゼネカのワクチンを受けることによってファイザーやモデルナの供給が少なくなったり、遅らさせるということはありませんよねということは確認しました。それは、河野大臣はありませんというふうにおっしゃっていました。 ですので、モデルナやファイザーの供給になんか影響を受けることはないという前提がまずある中で、アストラゼネカを、この緊急事態宣言エリアに重点的に配布をするということですから、そして早期に、先ほど申し上げたように、8月中旬以降、もうすでに接種早いところは始まると思うので。そういった意味では、今、なかなかファイザーとモデルナでワクチン接種が、打ちたいけど打てないという方もやっぱり多くいらっしゃいます。40代以上の方でも多くいらっしゃるので、このアストラゼネカのほうで打つという判断をされる方も出てくると思います。その方にとっての選択肢になると思っていますので。選択肢はないよりあったほうがいいと思っています。 アストラゼネカのいろんな予防効果。発症予防効果はモデルナやファイザーが90%以上で、アストラゼネカは70%といわれていますが、70%でも非常に高い予防効果ですし、重症予防、これは非常に高い評価をされているところですから。あとはイギリスとかいろんなところでも使われているワクチンなので、これを希望したいという方も出てくると思いますから、であるならば、その選択肢というのはあったほうがいいと思います。ですので、ここは大阪市はもう手を挙げられたので、ほかの自治体も手を挙げるところは出てくるとは思いますけれども、できるだけ府民の皆さんへの選択の幅をこのワクチンで広げたいと思っています。