関電が金品受領で再び会見 事後レク(全文1)取締役会への未報告は意外
地方自治体なら賄賂に当たるのか
朝日新聞:まずですね。 司会:すいません、いつもすいません。 朝日新聞:朝日新聞のムロヤですけれども、小林先生にお聞きします。元検察官ということで法律は詳しいかと思いますけれども、まず今回、整理すると、森山さんは地元の企業、地元を活用してくださいっていうのは関西電力に対しての要求。今回、調査報告書から明らかになってるとおりですけれども、吉田開発の社長さんも同席した上であいさつに来た。通常から使ってほしいことを言って、多額の現金等を関西電力のほうに渡していたと。関西電力のほうは何をしたかというと、工期であったり工事の概算額であったり、つまり資料も含めて提出し、情報を提供していた。 これは、おそらく普通に考えれば、公務員であれば一定の職務行為をすることへの依頼を受けて、これを承諾して賄賂を受ければ、これはもう収賄罪に問われるわけですよね。今回、関西電力って公益性の高い企業で、電気料金っていう公共のものを取り扱ってると。つまり、ある程度、事前に渡せば高止まりする危険性もあるわけであって、今回こういった構図が明らかになった中で、元検察官という立場からすると、地方自治体だったら、これは賄賂に当たらないんでしょうか。あるいは賄賂性が高いっていうふうに指摘できないんでしょうか。 小林:受け取ったほうが公務員であればというご質問ですね。 朝日新聞:はい。 小林:それは贈収賄罪が成立する可能性はありうると思いますが。 朝日新聞:公務員であれば贈収賄が成立する可能性があると。そういうことですよね。 小林:はい。
地方自治体なら官製談合に当たるのか
朝日新聞:今回、あと指摘1つ、もう1つお聞きしたいことが、結局、これ、地方公共団体ではありませんけども、発注元が事前にお金とか内容を伝えるっていうことになった場合、それがまかり通っては、おまけに森山さんっていうのは地元の取り仕切り役。こういうことを地方自治体がやれば官製談合に問われるかと思うんですけれども、これ、地方自治体にもし当てれば官製談合みたいに当たるんでしょうか。これは小林先生にお願いします。 岡田:すいません。ちょっと事務局からですけども、今回、小林先生には、あくまで今回の調査委員会の委員長として、この調査委員会の報告を取りまとめていただいたお立場で、この添付の所感を中心に直接ご説明するということでご出席いただいております。従いまして、今のような仮定の質問、あるいは【** 04:26:32】の質問につきましては。 朝日新聞:仮定ではなくて15ページですね。 岡田:ちょっとお控えいただきたいと思っております。 朝日新聞:いや、書いてることに、解釈についてお聞きしておりまして、競争入札の場合、取引先間の談合を誘発、増長する恐れがあると言わざると得ない。つまり仮にその情報が吉田開発に渡れば、契約交渉に悪影響を与える恐れがある、というふうにも書いてあるんですけれども、これは小林先生、検察官だった過去の立場から見ても、これ、官製談合みたいな構図に極めて告示してるとも言えるんでしょうか。 岡田:官製ではございません。民間企業でございますので。 朝日新聞:官製じゃない、民間企業ですけれども。 岡田:それから今の点につきましては、先ほどの会見でも申し上げましたように、一般的にこういったものに該当するような問題点があるというか、評価のところで、評価といたしまして、先生はじめ、調査委員会として今回の件に関しまして、評価としまして出していただいた次第でございます。 【書き起こし】関電が金品受領で再び会見 事後レク 全文2へ続く