2025年4/1から特定の125ccに原付免許で乗車可能に! 新原付版のディオ110とスーパーカブ110がチョイ安で登場へ?
出力を抑えた125cc以下のバイクを原付免許で乗れる「新基準原付」制度。これに関する意見募集の結果が発表され、2025年4月1日から新基準原付の制度がスタートすることになった。さらに、第1弾として発売される新原付モデルの詳細も舞い込んできた! 【画像】運転免許試験官による新基準原付の評価点数など関連画像をギャラリーで見る(27枚) 文/Webikeプラス 編集部
パブコメに511件もの意見が! どんな声が寄せられたのか?
原付免許で最高出力4kW(5.4ps)以下に制限した125cc以下のバイクを運転できるようになる「新基準原付」制度。検討を行ってきた警察庁が8月30日、意見募集(パブリックコメント)を実施した。 その結果が11月13日に公表され、同日に法改正(道路交通法施行規則)。結果的に案の修正はなく、当初の予定どおり2025年4月1日から新原付制度が開始されることになった。 パブリックコメントに寄せられた意見は511件。意見が一ケタ二ケタのパブコメも多い中、これは非常に多い数字だ。大きな制度改正となることに加え、「クルマの免許で(出力制限のない)125ccに乗れる」などの誤解から非常に話題性があったのだろう。 意見では「簡便で身近な移動手段としての原付を持続可能とするため、現行の免許制度のまま運転できる体制を維持していくことは非常に重要で、二輪車の車両区分見直しは、妥当かつ必要」という肯定的な見方も。 その一方で次のとおり否定的な意見も寄せられた。 ① 125ccの二輪車は今の原付と比較して大型で馬力があり、出力を抑えても技能試験のない原付免許で運転できるようにするのは危険ではないか ② 出力制限の改造防止措置や、新基準原付と出力制限のない125ccの小型二輪車を外見上識別できることが必要ではないか ③ 最高出力を4.0キロワット以下に制御した二輪車に限らず、総排気量125cc以下の全ての二輪車を原付免許で運転できるようになるという誤った解釈が広まらないよう周知する必要があるのではないか ①に関して、警察庁は2023年に新原付のテスト車両を用いて、免許試験官と一般ライダーの走行評価を実施済み。関係者からのヒアリングも行っており、「原付免許で安全に運転することができると評価された」と付け加えている。 ②の改造防止措置に関しては、スロットル開度の規制など物理的な制御、燃料噴射コントロールなどECUによる制御を検討中。また、従来モデルとの識別に関しては「ナンバープレートの区別をはじめ、外見上の識別措置についての検討を関係省庁と進めている」。さらに「施行までに新基準原付について、分かりやすい広報啓発に努めていくこと等を踏まえ行う」としている。 なお意見結果が公表された11月13日に、国土交通省が道路運送車両法施行規則を改正。新原付が原付一種として追加された。