関電が金品受領で再び会見 事後レク(全文1)取締役会への未報告は意外
なぜ森山氏を特別扱いしなければならなかったのか
NHK:NHKの【ハヤシ 04:19:33】と申します。小林弁護士も所感の中で森山氏について、長年にわたり関電関係者から丁重な特別待遇を受け続けてきたというふうに言及されてると思うんですけれども、会見の中で社長・会長にもその認識をお伺いしたんですが、それこそ役所の出身であり、議員とも親しく、企業とも関係があるっていう方はほかにもいくらでもいらっしゃると思うんですけれども、その中でなぜこの森山さんという人に関西電力は丁重な特別待遇をしなければならなかったのかっていうのは、調査委員会のお立場からは、どういうふうにそこは感じられたんでしょうか。 小林:あえて言えば、やはりもともとの現場と誘致の関係でのさまざまな苦労、議会対策も含めて、かなりお世話になったということが最初にあって、その後も協力者だったこともあって、それから申し訳ないですけど、ここに、2ページ目に書いてあるように裏事情が、実際には何が裏事情なのか分かりませんけども、そういうことを知ってる立場だという、そういうふうに社内で認識されてた人物だったということが背景にあるんだろうとは、私なりには理解しましたけども、実際の詳細なところはやはり分からないといえば分からないということになろうかと思いますけども。 NHK:調査の過程の中で、裏事情といったものはどういったものなのかっていうのは、何か一定の形をもって。 小林:いや、全然そういうのは分かりませんし、仮にあったとしてもここに書いてあるように、それは相当前の話であろうかとは思いましたけども。
調査過程でわかったことは?
NHK:調査の過程の中で、例えば具体的に地元に、例えばどういった地域の取りまとめが必要なことがあって、森山さんに対してどのようなお願いをしたのかっていうような、何か具体的なそういった事項っていうのは調べられたのでしょうか。 小林:申し訳ないですけど、ちょっとお話をできれば具体的に、ヒアリングの中でちょっと出たっていうか、要するに反対派のほうに、助役時代、議会なんかで反対派に対してはかなり好意的にやってくれたとか、そういう話はあるみたいですけども、それ以上に詳しい点は、私はちょっと説明は困難ですけども。 NHK:説明は困難というのは、聞き取りはされたけれども。 小林:それ以上、詳しい事情は、つまり皆さんが裏でなんか動いた人なんじゃないかという、そういうフィクサー的な側面もあるような人物だと捉えられてる面はあったかとは思いますけども、それがいったいなぜ、どういう事情だったのかというのは、逆に言えば皆さん分からないんだけども、関電にとってみると、とにかく昔から大切な人だという認識で動かされてたというか、動いてたということになるんだと思ってますが。 NHK:地元で取材をしていると、利権の話であったりとかそういったものも出てきてるんですけれども、証言として。そういったものについても調査の中では触れられたんでしょうか。 小林:いえ、そこまで突っ込んで聞いた覚えはないです。 NHK:あらためて、森山さんの経歴であったりとか関電への関与ということについては、この報告書に書かれてることが全てだというような認識なんでしょうか。それともここに書かれてないような事案っていうのがこれ以外にもあるんでしょうか。 小林:少なくとも私の答えられるのは、この報告書の範囲内でしかもう答えようがないです。それ以上あるかないかは、もうコメントしようがないです。 司会:ありがとうございます。じゃあどうぞ。