横浜DeNAが悔しい6回雨天コールドで3連敗…ラミレス監督は天候を読み違える誤算で動かず
結局、6回終了時点で審判団は土部分にシートをかけさせて中断に入った。天候の回復を待ったが、横浜DeNAサイドの読みは外れ、一向に雨脚は弱くならなかった。約30分後に山本球審がコールドゲームを宣言するために姿を現すと、雨カッパに身を包みながら再開を待った一部のファンからは、「まだやれるよ!」と感染予防のためガイドラインで禁止されている大声が飛んだ。 この日は、ハマスタにファンを迎えての初戦だった。 サーモグラフィーによる検温がゲートで行われ、マスクの着用をチェック、6か所ある球場の出入り口には、開幕が遅れたことで廃棄処分になるところだった球団オリジナル醸造ビール3000リットルを再利用して、高濃度のアルコールを抽出した手指消毒薬を配備した。席の配置は、ソーシャルディスタンスが守られ、球場内ではコンコースの移動が制限された。 飲食とハマスタ名物ともなっている球団オリジナル醸造ビールも販売されたが、ビールのサーバーを背負った売り子は、スタンドを回らずにコンコースで待機させた。また販売時間にも制限をかけるなどの配慮がされた。 心配されたのは、甲子園で問題となったガイドラインで禁止されている大声、奇声のヤジ。試合前には、場内アナウンスで「大きな声で叫んだり、歌ったり、タオルを回すなど感染リスクの多い応援は禁止です。応援タオルや(応援)ボードを掲げる新しい応援スタイルで応援ください」と呼び掛け、場内ではスタッフが、目に余る行為があった場合に注意するため目を光らせていた。上限5000人の制限の中で集まった4681人のファンは、雨の中、びしょ濡れになりながらも、応援マナーを守り、試合が中断するほどの大きな声やヤジは、ほとんどなく、雨天コールドを嘆く、最後の悲痛な叫びくらいだった。 ラミレス監督は、試合後、ファンへ感謝の気持ちを伝えた。 「(本拠地ファンの声援を受けて)今日はグレートフィーリングだった。いつでもどんな時でもサポートしていただいている。こういった状況の中でずっと我慢し待っていただき、今日やっと球場に来られた。感謝の気持ちでいっぱいだ。天候が残念だったが、明日は、回復すると聞いているし野球をエンジョイしてもらえれば」