横浜DeNAが悔しい6回雨天コールドで3連敗…ラミレス監督は天候を読み違える誤算で動かず
横浜DeNAが17日、客入れが再開して初の本拠地横浜スタジアムでのゲームとなった巨人戦に1-2で惜敗した。5回に同点機があったが、天候を読み違えて井納翔一に代打を送らずに続投させたが、その後、雨脚が強くなり6回雨天コールド負けとなった。ハマスタでは万全の感染予防対策を行いファンも「新しい応援スタイル」を守り拍手で応援していたが、その最後は「まだやれるよ!」と禁止されている大声が飛ぶシーンも。今季初の3連敗で勝率は5割に戻ったが、ラミレス監督は「まだホームで8試合ある。ここから貯金を増やしていく」とファンの前での“反攻“を誓った。
ラミレス監督に入っていた天候情報は…
容赦なく雨粒がグラウンドを叩く。3回、4回途中と、2度、審判が土を入れての整備を要求するほど、マウンド、打席、各ベース周りの土部分は、降り続く雨で泥沼状態になっていた。 1―2で迎えた5回。先頭の戸柱がヒットで出塁した。もし、この回でゲームが成立し、天候の回復がなければ雨天コールドが宣告されてしまう可能性は十分にあった。大和、井納と続く下位の打順。井納は、好調の巨人打線を2点に抑える好投を続けていた。通常であれば交代は考えられないが、悪天候によるコールド負けを避けるためには、大和に送らせ、井納に代打を送られたもおかしくないシチュエーションだった。 だが、ラミレス監督は動かなかった。 「ランナーが戸柱でバントをさせるとダブルプレーに終わるリスクがあった」との考えで大和に強行させ、セカンドフライに終わると、井納をそのまま打席に立たせた。 「チームの方から、これくらいの雨が続くので、このままできるんじゃないか、という情報が入った。そのとき、そこまで雨は降っていなかったので、このままいけると思っていたんだ」とは、試合後のラミレス監督の回想。 実は、ベンチには天候悪化の情報は届いていなかった。むしろ耳に入ったのは、逆の情報だったのである。 天候を読み違えたのだ。 井納は三振。ここでもダブルプレーのリスクを考えて「(井納は)三振でもいいかな」と、トップの梶谷のワンチャンスにかけた。巨人の先発左腕の今村は、雨でぬかるんだ足元と、手元が濡れるためにバランスを失いボールをコントロールできていなかった。梶谷が四球でつなぎ、ソトに回したが、ボテボテの投手ゴロに打ち取られた。 あくまでも結果論だが井納に代打を出していれば、どういう展開になっていたか。天候を読み違えていなければラミレス監督は、どんな手を打っていたのだろうか。 雨のゲームは先手、早仕掛けが鉄則だが、ラミレス監督の采配は誤算で後手に回った。